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やる気は満々なのに、会社が伸びないのはなぜでしょうか?

情熱社長A氏は新年、全スタッフに向けて挨拶をしました。情熱社長A氏の熱のこもった言葉は、スタッフ一同のやる気を奮い立たせました。しかしその月の業績はなんと、過去最低で終わりました。

スタッフがやる気を奮い立たせたのに成果が出なかった理由とは?そして情熱社長A氏がした挨拶の内容とは?



「今年は例年にも増して厳しい状況が想像されます。我が社もグローバル化の波に乗り遅れないように、会社一丸となって邁進する必要があります。そのために皆でビジョンの共有を徹底し、ひらめきを大事にしてどんどんチャレンジしてくれることを期待しています。私は全スタッフを、そしてその家族を守る義務があります。皆のバックアップを全力ですることを約束します。未曾有の不景気を乗り切るために、初心を忘れず、パイオニア精神で頑張りましょう!」



何を言いたいのか、どうして欲しいのか、さっぱりわかりませんね?!

この挨拶には具体的な内容がないことにお気づきでしょうか。気持ち良さそうな言葉が並んでいますが、すべてがあいまいです。やる気を持ったスタッフの行動を改善するに至らなかった理由は、論理的でなかったからです。

課題を効率良く解決し、ビジネスを成長させるには、論理的思考(ロジカルシンキング)は必要不可欠です。本日は多くの経営者が苦手とする、または重要視していない、論理的思考について解説します。



【目次】

1. 論理的思考(ロジカルシンキング)とは

2. 論理的思考でない人の方が多い理由

3. こんな言葉に要注意!

4. 論理的思考は万能?!

5. まとめ


1. 論理的思考(ロジカルシンキング)とは

論理的思考はこんなに素晴らしい力を身につけることができます。

・わかりやすく伝えるコミュニケーション力

・難しい課題を分解し解決する力

・具体的な行動計画による目標を達成する力




例えば今年の抱負をたずねたとしましょう。非論理的な答えと、論理的な答えを見比べてみてください。


【非論理的な答え】

「お客に頼りにしてもらえるように自己成長を意識して頑張ります。」


【論理的な答え】

「今年の抱負はお客に何を聞かれても即答できるようになることです。そのために想定される質問とその回答を、今週中にまとめておきます。来週中には上司の**さんにも確認してもらい運用を開始します。1ヶ月して大きな問題がなければ、全社で共有できるようにする予定です。」





非論理的な答えでは、あいまいで具体的なことはわかりません。もちろん成果も期待できないでしょう。

それに比べて論理的な答えは、具体的に何のために何をいつまでにするのか明確です。当然、それなりの成果が期待できます。

このように、数字や日付、データ、具体的な言葉を用いて根拠を明確にすることで、難しい問題をシンプルにし、解決のための最短ルートを導き出す考え方のことを論理的思考と言います。


論理的思考はビジネスの必須スキル!

MBA(ビジネスを専門に学んだ証)を専門とするビジネススクールの多くは、まず論理的思考を身につけるための科目を用意しています。これは論理的思考を身につけていないと、その他の学びを活用する効率が大きく落ちるためです。


2. 論理的思考でない人の方が多い理由

それほど大事な論理的思考をなぜ多くの人ができないのでしょうか?

論理的思考は、義務教育では教えてくれません。意識の高い人は社会人になってから、耳にしたり目にしたことがあると思いますが、論理的思考は慣れるまでは意識的にしないとうまくできません

論理的思考が身についている人は、MBA取得者、自己啓発や能力開発のような教育を好んで受けた人、向上心が強く独学でビジネス書を読みあさった人、などのごく少数です。

ですからほとんどの人は、無意識に、悪気なく、非論理的な考え方をしてしまうのです。


3. こんな言葉に要注意!

ほとんどの人からは、無意識に、悪気なく、論理的思考からかけ離れた言葉が出てきます。使っている本人はそれなりに気持ち良く、誰も傷つけず、もっともらしい言葉ばかりです。

しかし論理的でないので、何の成果にもならないか、論理的な会議を妨げる恐れがあります。しかもそれらは論理的でないことに、誰も気がついていないこともあるので注意が必要です。


あいまいな言葉

感性、ひらめき、素質、イメージ、グローバル、スタンダード、ビジョン、マインド、推進、徹底、普及、努力、根性、気合い、かなり、みんな・・・



これらは使ってはいけないということではありませんが、多用することはオススメできません。できるだけ具体的に表現することを意識しながら、適度に活用しましょう。


根拠のない名言風思考停止迷言

理屈ばかりでは面白くない
全てが理屈どおりにいくとは限らない
やってみなければわからない
とにかくやってみることが大事
完璧なものなんてない
世の中に無駄なことなんてない
少数意見を無視してはいけない




これらはとても危険です!

かなりかっこいい名言風で、十分話し合って結論が出た後であればやる気につながる言葉です。しかし話し合いの途中で飛び出すと、そこで論理的な意見が却下され議論が終わってしまうことがあります。

多くは、これ以上論理的に説明できなくなった人が、思考停止した時に発する迷言です。論理的思考から外れていることを覚えておきましょう。

もちろん、使用するときは要注意ですね。


4. 論理的思考は万能?!

『人は感情で動く』と言われています。行動する動機は、理屈ではなくて感情なのです。どれだけ論理的でも、真実であっても、正論であっても、相手が魅力的に思わない限り行動をしてもらうことは期待できません。

論理的なプレゼンでも会議で通らないことはよくあります。



あれ?論理的思考は万能じゃないの?



論理的思考は裏付けをとるために欠かせない方法であり、説明の手段としても非常に重要な役割を果たします。ですから、ビジネスには必須のスキルです。

しかし、すべてのエネルギーの源は感情なのです。つまり、相手(お客・取引先・社内の人など)を動かそうと思った時には、感情に基づいた仮説を論理的思考で立て、分析し、実行し、検証する必要があることを覚えておきましょう。


5. まとめ

論理的思考を始めるにあたって、フレームワークがどうのとか、ロジックツリーがどうのとか、難しいことを考える必要はありません。

論理的思考の基本は、以下の要領でおこないます。

問題点は何か?
 ↓
その原因(本質)は何か?
 ↓
その解決策は何か?

すごくシンプルですが、これだけを覚えておけば、論理的思考のトレーニングとして十分です。どんな問題でも論理的思考で整理をすれば、よりよい答えが見つかるでしょう。

論理的思考を身につけ、

・わかりやすく伝えるコミュニケーション力
・難しい課題を分解し解決する力
・具体的な行動計画による目標を達成する力

をビジネスの成長に活用しましょう!