タイで起業するメリット!海外起業を目指す20代の若者が知っておくべき成功の為の3つのポイントとは?

「海外で起業をしたい!」このように思って入るけれども、どのように起業したらいいのか?またどうしたら起業が成功するのか?と考えている若者からよく相談を受けます。



海外で起業したい大学生や20代の若者達がツイッター経由で連絡を取ってきて、わざわざタイの私のバンコクの事務所まで会いに来てくれるのです。

飯野飯野

基本的に会いにきてくれる若者はウェルカムです。

・大学生が連絡をくれたり

・プロゴルファーが連絡をくれたり

あまりノウハウ的なことは話してはいないのですが、大切な考え方と抑えておくべきポイントを伝えてます。今回このブログでも海外起業を目指す若者に共有している内容について紹介していきたいと思います。

なぜタイで起業なのか?

私はたまたまご縁でタイに仕事をする機会があっただけで、狙ってタイに来たわけではありません。しかし実際にタイで仕事・起業をして、自分がやってきたことを振り返ってみるとタイで起業するほうが日本で起業するより全然 成功する可能性があるのではないかと思っています。

では具体的にどのような行動をとっていったのか?一つ一つご説明していきます。

タイの経済状況

まず海外で起業するのであれば、その国の経済状況をなんとなくでもいいので知っておくべきかなと思います。あんまりGDPとかを見てもピンとこないので実際にタイに出向いて活気を感じ、またいろんな日本人在住者に話を聞くのがいいもいいでしょう。

例えば、建築について 現在私が住んでいるタイのバンコクですが中心地は物凄い都会でありながら、まだまだコンドミニアムの建設が進んでいます。日系の商業施設も多くまさしく建設ラッシュ。

また私は国際物流業に身を置いており貨物の出入りで景気予測をしています。タイの港のコンテナの取り扱いボリュームが年々増え続けており、貿易取引は2016年〜2017年にかけて輸出が9,8%伸び、輸入は13.2%伸びている。2018年度も前年比を上回る見込みです。

タイの物価について

物価につきましてはピンキリだという印象です。安く生活しようと思えばタイ人が生活するレベルでTHB 20,000でも暮らせるでしょうし、いくらでも安くすませます。

バンコク市内ではアパートやコンドミニアムがあり、THB 5,000 – 100,000以上とピンキリです。マッサージなどは安くタイマッサージで1時間 THB250ほどですが、食事はタイ料理以外はそれほど安くはありません。

タイの食事事情

バンコクでは沢山の食が楽しむことが出来ます。タイ料理は高級レストランから屋台まで。また日本食レストランはかなりの多くが出店しており、逆に過当競争になっているようにも思います。

日本食は沖縄料理、熊本料理、ジンギスカン、寿司、焼肉、ラーメン、蕎麦屋、定食屋など豊富にあります。本当に日本と同じような感覚で日本食を楽しめるのです。その他、イタリアン、スパニッシュ、韓国焼肉、インド料理、ドイツ料理・ビールなど、バンコクでは食に悩むことはないと思います。

親日国家である

またタイ人の多くが親日家です。これは先人たちのおかげでもあるのですがタイで日本というブランドを積み上げてきてくれているおかげで、多くのタイ人たちが日本人に対しては好意的です。タイで起業する以上はタイ人の助けが必ず必要になります。敵だらけのところで戦うより味方が沢山いるところで活動する方が成果が出やすいのは言うまでもありません。

飯野飯野

このように経済が成長している、生活もしやすい、そして親日国家である。仕事という前に生活環境が整っているというのが長く働く上で最も大切ではないでしょうか。

タイで起業するメリットとは?

タイの環境が整っているのは分かりました。実際に私も5年間タイに住んでいて住み心地の良さは素晴らしいと思ってます。ではタイの起業でのメリットは何か?

まず起業をする時に必ず考えなければいけないことがあります。それはお客・商品・ライバルの3点です。この3点の全てがしっかりと抑えられていないとあなたの起業は失敗する可能性は高くなりますのでここはしっかりと分析しなければいけません。

お客は市場にいるのか?お客は誰なのか?商品はお客が求めるものなのか?またライバルはどのような商品をどの価格帯で販売しているのか?など。

タイに進出して失敗をする日本人、日系企業は「自社の商品」のことばかりしか考えていない傾向があります。しかし、しっかりとこの3点について十分にリサーチをしてタイ進出するための戦略を立てれれば、成功する可能性は日本で起業するより高くなります。

なぜならビジネスによってはライバルがまだまだ参入していないものや、タイの強みを生かしたらライバルより優位なものが多いからです

タイで起業を実行した事例を紹介

これは私がタイで5年の活動をしており、その中で新しい事業をタイで作ってきました。どのような経緯でその事業を作ったのか、またどれくらいの実績が出ているのかを含めてご紹介をさせて頂きます。

国際物流業社として会社を作る

2年前にHPS Tradeという会社を立ち上げました。この会社を立ち上げた経緯というのは「ご縁」と私の「営業実績」だと振り返ってみるとそのように思います。

まず私がタイに来た時にタイの国際物流業者に縁があって入社しました。その時は1年契約で毎年の更新だったので、結果が出ないとクビになると本気で思っていました。

だから必死で働いたというのが結果につながった一つの理由です。何も面白くない話ですが、単に努力をしたというだけの話。そして努力をした時に正しい方向を向いて努力をしようと思っていました

その正しい方向を向くために分析しなければいけないのがお客・商品・ライバルです。それぞれをタイの国際物流業に具体的に当てはめてご説明します。

国際物流のお客について

国際物流業者なのでお客は製品を輸出入をする工場、または商社です。タイには日系企業が6,000社ほど進出しており、製造業はその4割ほどに当たります。タイのローカルの工場にタイ語が話せない私が行っても意味がないので、日系の製造業がお客になります。

そしてそのお客は大体が日系の国際物流業社を使っていたりします。日本人が物流を担当することは少なく、タイ人が物流を管理しているお客が多いのです。

商品・サービスについて

当時私が持っていたカードは以下の通りです。

・タイのローカル国際物流業者
・海上輸出が強い(良い価格・本船スペースが取れる)
・日本人が管理する
・日本人が教育したタイのローカルサプライヤー(倉庫・トラック・据付など)

自分が扱えるものと自分ができる事の強みにフォーカスしました。私自身 Webも得意ですが、お客さんにはWebは関係ないのでお客に合った強みに集中します。

ライバルについて

ライバルは日系とタイの物流業社です。日系の物流業者に対しては価格の強みを強調し、タイの物流業社についてはサービス品質の強みを強調しました。

ターゲットが決まり、どの商品・サービスを販売するかが決まり、誰と比較して良さを伝えるのかが決まれば あとは認知される回数の問題です。タイに来た当初はとにかく電話営業をしまくりました。

その結果、私がタイに来てこの方法を実践して2年で個人年商を1億円を達成し、現在の会社の立ち上げのきっかけを作るようになります

国際物流業界でのライバルの弱み


そして私の個人的な強みはWebマーケティングが出来ること。国際物流業界は結構古い業界でしてWebに力を入れているところはそれ程多くありません。新しい会社では自分のスキルを使って自社のウェブサイトを立ち上げ、Webマーケティングを仕掛けていきました。

ライバルがウェブに力をいれていないのでアクセスは現時点で約800PV/日を超えるようになり、webからの問い合わせもだんだんと増えています。

仕入れ・観光ガイドサイトの立ち上げ

タイで国際物流の仕事をやりながら、現在は観光の仕事もやっています。この観光事業はちょっと特殊でしてメインとしているのが「仕入れツアー」です。おまけ的にタイの市内観光をオプションとしている感じですね。

私が参加対応するのは土日のみですが、この観光事業は参加費用が高いにも関わらず累計(2018年5月〜2019年1月)で126名が参加しています。

本格的に初めてからまだ1年も経過していないにも関わらず、なぜこのような結果が出たのか。これも同様にお客・商品・ライバルを分析して戦略を立てて実行したところ良い成果が出るようになりました。

仕入れ・観光に参加するお客について

現在、日本では大手企業などが副業を解禁したこともあり、個人が何かを仕入れて売るという物販に注目が集まっています。また6年ほど前から人気があった中国での仕入れは、Amazonなどで中国人セラーが登場するほど過当競争が進み、新規参入しても利益が出にくくなっているのが現状です。

現在のタイミングでは中国仕入れより、タイで商品を仕入れて販売してみようというお客が増えてきており、初心者から月商数百万円の取引をする企業もタイに仕入れに来ています。

商品・サービスについて


タイの仕入れツアーにおいて大切なのがガイドの知識。「仕入れ」を目的としているお客に対してのサービスなので、どういう商品が売れるのか、またどこで仕入れることが出来るのかを知っていなければいけません。

私はタイに来る前にネットで仕入れ・販売の経験もありリサーチの方法を知っていますし、タイ在住5年の経験がどこで何を売っているかも大体分かります。

また私以外にもタイ人の女性ガイドをサポートにつけているのですが、彼女は日本語と英語がペラペラな優秀な人材。土日以外のツアーはこのタイ人ガイドに任せています。

ライバルについて

このタイ仕入れツアーを開催しているのは他の業者もいます。2018年5月から本格的にWebサイトをテコ入れしたのですが、お客からよく言われるのが弊社のウェブサイトが一番分かりやすく信用できるとのこと。

はい。それを意識してサイトをテコ入れしましたので。お客のほとんどは弊社と他社のウェブサイトを比較します。ライバルと比較して私たちの価格は高めに設定しているのですが、それでも126名の方に参加して頂けたのは とてもありがたいことです。

おまけ:クロコダイル革の卸販売


仕入れ・観光事業で人気のある商品の一つがクロコダイルの革製品です。これは現在立ち上げ中のプロジェクトなのですが、生きたクロコダイルをタイのファームから仕入れて、革にして、商品にして、販売までをします。

マーケットでもクロコダイル商品を仕入れることが出来るし、また工房でOEMで作ることも出来るのですが、事業としてやっていくのであれば転売ではなく川上をしっかりと抑えること。また商品企画をして卸売販売、小売までどのように展開するかを組み立てることが重要です。

ニッチではありますが仕入れツアーを通して需要の高い商品だと分かっているので生産・卸販売をメインに展開をしていく予定です。

起業は一人ではなく誰と組むのかが重要

「起業する!」となると一人で何かをやろうとする人は少なくないと思います。一人でコツコツと0->1を作るのは簡単なことではありませんし時間とお金がかかります。上記の例では私はタイのローカル物流会社の強み(海上輸出が強い)を使って、それを日本人の私が日系企業に営業をしたことで結果が出やすくなりました。

そして立ち上げた自分の会社でも引き続きその強みを活かして同じ戦略をとって活動しています。タイのローカル会社はローカルの強みを持っています。それをタイにいる日本人、日系企業に伝える役割になるだけでも成功する可能性は高くなります。

まとめ

タイには日本にはないチャンスが沢山あります。そしてそのチャンスは誰にでも平等にあるのですが、どこにチャンスが転がっているのか、何がチャンスなのかを知るためには正しい知識が必要です。今回お伝えした正しい知識というのはお客・商品・ライバルの分析についてでした。

あとは目の前の仕事をとにかく気合を入れて頑張ること。私も32歳からタイに来て現在37歳でタイで会社を設立するに至ったのは、過去の経験と努力がかなり大きいと思っています。目の前の仕事をきっちりやるとスキルも経験もつくし、タイに来ても必ずそれが活きます。断言します。