タイに移住をして5年目を迎え、会社を経営し始めてから約2年が経ちました。
タイでがむしゃらに仕事をしてきた経験上、日本人がタイで仕事をこなしていくためには何が必要なのか、最近はなんとなく分かってきたような気がします。
今回は自分なりにタイでどのようにしたら仕事で成果を上げられるのか、また満足した生活を送ることが出来るのかについて思ったことを書いていきたいと思います。特に20代、30代の若い世代の方に読んでもらえればと思います。
タイ人について
「彼を知り己を知れば百戦危うからず」と孫子はいったもので、これは現代においても、またタイにおいても有効なことだと強く実感します。タイで働く・生活するにはその国の住民であるタイ人について知らないと危ういことばかりなのです。
微笑むタイ人
基本的にタイ人の性格は大らかで細かいことは気にしない人が多いです。微笑みの国タイとは本当でして、コンビニのレジやレストランのスタッフ、マッサージのおばちゃん、工場など現場で働く従業員などなど。こちらから話しかけると基本的にはスマイルをくれます。
これがヨーロッパとかだと全然違う感じですしね。タイに慣れすぎるとスマイルのない人は冷たく感じてしまいます。私はこの暖かい笑顔のタイ人たちが大好きです。
サバーイなタイ人
タイにいると「サバーイ・サバーイ」という言葉がいたるところで頻繁に登場して来ます。この「サバーイ」という言葉は日本語に直訳すると「お気楽」という意味なのですが、リラックス的な要素もあり、これがタイ人の気質にバッチりハマるのです。それほど深くを気にしないというか、深くまで考えることを放棄しているのか。よく言えば「楽」なのですが、悪く言えば「怠惰」です。
そしてこのサバーイ文化のせいか先のことを深く考えていない人は少なくありません。「今が良ければいい」「後のことはなんとかなる」これはかなり実感します。
ローンの計算 大丈夫か?
例えば数年前のタイの北部で発生した洪水のせいで政府が車を購入する人に向けて特例措置を出しました。その為、お得に車が買えるものだからローンを組んで車を買う人が続出。そのあと想像が容易なようにローンの支払いが出来なくなり車を手放す人も続出しました。
また弊社のグループ会社の社員ですがコンドミニアムを頭金なしの30年フルローンで購入しました。毎月8,000バーツ(27,200円)ほど支払っていて、そのうちの利息は5,000バーツ(17,000円)。計算してあげて「それ大丈夫なの?」と聞いたら、「タイはこれが普通だ」と言っていました。私の普通の基準で考えたら、これは普通ではありません。
感情的なタイ人
さらに感情的な人も多いです。タイのテレビニュースではほぼ毎日、カップル同士のいざこざによる事件が発生しています。銃を持つことも合法だし、またナイフなどの刃物はそこら辺にあるので、ついカッとなって事件を起こしちゃうとのこと。ついカッとなっては日本でもありますけどね。
弊社グループ会社のタイ人経営陣は、私が接待で夜遅くなった時に社用車を使わずタクシーに乗ろうとしたら「危ないからやめて」と心配してくれます。まだ幸い出会ったことはありませんが危険なタクシーの運転手さんもいるみたいです。
事件でなくても、仕事中に感情的になられる場合があります。弊社でもこちらが仕事で色々と注意をすると怒って話を聞いてくれなくなる時もあります。なぜこちらが注意しているのに逆ギレされないといけないのか。注意を真摯に受け止めてくれる人もいますがそうでない人もいます。
価値観が違うだけ
っとまあ、上述したようにタイ人について書き始めたらそれだけで軽く2万文字はいけそうで、タイに来たばかりの日本人の多くが日本人同士でかなりの愚痴を夜な夜なぶつけているのが事実です。
ここでお伝えしたいのは、タイ人が幼稚だとか劣っているというとかそういうことではありません。日本人と違う環境・生活様式で育ってきているので、違った価値観を持っている人が多いということです。それを理解しなければ先には進めません。
基本的にタイ人は温和でいい人たちです。そして良い悪いは別として日本人とは全く違います。
語学力について
タイという異国の地ですので文化の違いだけでなく言葉の違いもあります。AIによる同時通訳機の精度が向上するのを心待ちにしていますが、まだ時間がかかりそうなので私たちもタイ人と話をする為の言語を覚えなければいけません。
私たち日本人はタイという国では外国人なわけです。日本に来ている欧米人が日本語を話してくれたらちょっと嬉しく・親近感がわくのではないでしょうか。反対に欧米人が日本で100%英語で、しかも早口で話してきたらストレスを感じるのではないかと思います。
そしてタイで日本語しか話さない日本人は受け入れてもらえるのか?日本語が通じるカラオケ店ではいいお客さん(カモ)なので受け入れてもらえますが、ビジネスシーンでは致命的な問題です。
英語
日本と同様にタイでも同じで英語教育に力を入れており、バンコクでは最近の若い世代だと結構な割合で英語を話してきます。もちろん話せない人もいますが。でも下手くそながらも頑張って話そうとしてくれる人が多い印象ですし、オフィスに勤めているタイ人は英語を流暢に話せる人が多いです。
仕事という場面においては英語は必須だと思っています。後述していますがタイに駐在する日本人の方達(英語が出来ない)が、「ゴルフはタイでは必須科目」と言う人も多いのですが、「まず英語でしょ!」と強く思うわけです。日系企業では日本人の多くがマネージャークラスで働く機会が多いわけです。タイ人をマネージメントするのに言葉が通じませんでは、高い成果は出ませんしそれ以前に全く仕事にならないですよね。
英語が出来ない場合、何かで相当突出していなければ圧倒的に不利です。
逆に最近のタイ人の若い世代は優秀です。英語すら話せない日本人を舐めてかかってくる場合もあります。舐められたら終わり。あなたの為にそのタイ人は仕事をしてくれないだけでなく、そのタイ人の周辺も影であなたのことをバカにしてきます。「英語だけが流暢」で仕事が全く出来ないというのは論外ですが、仕事をうまくやっていくためにもタイ人とのコミュニケーションを取ることが出来ないとダメです。
日本語しか話さなくても仕事が出来る環境はタイにもあります。コールセンターとか、日本食屋さんとか、日本人しか相手にしない仕事ですね。でもコールセンターや飲食店の給料は他の企業と比べると決して高いものではありませんし、キャリアアップにどれだけ繋がるのかというとマネージャー・店長クラスにまでならないと、周囲からの評価はあまり得られないと思います。
仕事で高い成果を出すという意味においては、英語が話せないのであれば、ある分野において高い技術や知識がないと致命的です。
タイ語
タイで仕事・生活をしていくのであれば、タイ語が出来れば完璧です。英語が話せないタイ人スタッフたちともコミュニケーションが取れるのだから、多くの人と関わりを持つことが出来ます。でもタイ語の習得は簡単ではありません。文字がアルファベットでないので、読めないから単語が記憶に定着しにくいのです。私自身もタイ語の勉強の重要性を理解しているにも関わらず、忙しさを言い訳にしてタイ語のレッスンをあまり受けられていないのが事実です。ちゃんとやらないと。。
そしてオフィスでなく、現場に行くと英語が話せないタイ人がほとんどです。そこで現場のマネージャークラスには英語で話せても、現場のタイ人達とコミュニケーションが取れるとかなり効果が違うんです。実際に作業をするのは現場のタイ人たちですから。現場との意思疎通が出来ると問題も発生しにくくなります。
コミュニケーション能力
英語・タイ語でタイ人と言葉が通じるのであれば、その次に必要なのがコミュニケーション能力だと思います。これは日本でも同じではないでしょうか。コミュニケーション能力が高い人は他の人と協業することが出来ますし、仕事においてやれる幅が広がりますよね。
いくら英語・タイ語が流暢に出来たとしても、タイ人をバカにしたり、人として扱わなかったりすると何もなし得ることが出来ません。私たち日本人はタイでは外国人です。外人が異国の地で仕事をしていて、現地のサポートなしで何が出来るのか?
よく思うのですが、私たちは現地人のサポートがないと無力です。どれだけ仕事ができようが、あなたの協力を誰もしてくれないとあなたが全てを一人で実行しなければいけません。企業・仕事というのは分業の仕組みです。日本人相手のコンサルティングとか、分業をしなくて良い分野で働くのであればコミュニケーション能力は低くてもよいのかもしれませんが、組織で働くのであればコミュニケーション能力も必須です。
妥協せよ
何事も完璧を求める人はタイで仕事をする際にかなりのストレスを感じると思います。上述しているように組織ではなく1人で仕事をしている人は別として、仕事は分業ありきで他のタイ人たちと協力して仕事をしていかなければいけません。
一般的にタイ人は「サバーイ=お気楽」です。そのサバーイなタイ人に仕事の質を追求しろと教育しても響かない場合がしょっちゅうだし、もっと(先を)考えて仕事をしろと言っても、サバーイなんだから、そもそもが無理なのかなと思ってしまいます。出来る人ももちろんいますが少数派です。
これは上述しているようにタイ人が劣っているのではなく、価値観が完全に日本人と違うという話です。日本でもバブルを経験した世代が高級車や高級時計などに価値を置くけれども、今時の草食系と言われる若い世代だと消費よりも家でゲームをしていたいという感じ。バブル世代は今時の若い世代を理解できないのと同じように、価値観が違うんだから押し付けてもしょうがないわけです。
真面目な人は強烈にストレスを感じると思います。
仕事をしているなかでどこかで妥協しなければいけない場面があります。全てを妥協してはいけませんが、最も大切な事以外のある一定部分は妥協しないと先に進まないケースがほとんどです。追求し続けると途中で仕事してくれなくなっちゃうから。
そして意外?なことに妥協しても仕事ってちゃんとまわるんです。頭の固い人は絶対にこうじゃなきゃダメ!と思いがちなんですが、実際に仕事の一部を妥協して省いたり、簡略化したりしても終わってみたら何とかなっている場合が多いんです。これはキッチリし過ぎている日本人は学ぶことがあることかもしれません。
しかし妥協できないポイントは絶対に妥協しちゃダメです。全部妥協して全部タイに合わせてしまうと、あなたの仕事の質や会社は完全にタイです。他のタイ人・タイ企業と同じになり、優位性がなくなる場合も出て来ますので、妥協するポイントとしないポイントをしっかりと見極めましょう。
戦わない
基本的にタイでタイ人と戦ってはいけません。理由としては結構な確率で負けるからです。負けというのはあなたが得たい成果・結果を得ることが出来ないという意味です。あなたの考えが正しくてタイ人を完全に論破したとしても、あなたは負ける場合があります。というかほぼ完敗するでしょう。なぜなら私たち外人はタイという国ではタイ人のサポートなしに何も出来ない無力な存在だから。
お客・サプライヤー・政府担当者を正当性をもって論破したところで、彼らはあなたの商品を買ってくれないし、あなたにサービスを提供しないし、あなたの必要な認可をくれたりしません。自社の社員でも同様で、完璧に論破してしまうと彼らはあなたの為にサポートしてやろうという気がなくなるでしょう。結果あなたは何も事を成し得ることが出来なくなります。世の中は不条理だということをタイでは心底実感する事になります。
では何をしなければいけないのか?大きな心の器をもって相手が違った価値観を持っていようが全てを受け入れて、あなたの味方になってもらう努力をすることです。プライドの高い日本人はこれが出来ません。
駐在に来た日本人がタイの会社で「日本ではこうだ!」と主張し続け、タイ人スタッフ達に受け入れてもらえず、何も出来ずに日本に帰国することになる。これは結構なあるある話です。
突破力
仕事で成果を出す為には何事も勢いよく行動しなければいけません。日本から駐在でタイに来ている人の中には、仕事は日本本社から振られてくるものだと思っている人もいます。この場合は単に振られた仕事をタイでこなしていくだけで、本社から仕事が来なくなった時に「自分で仕事を取ってこい」とプレッシャーをかけられるようになります。
仕事はもらうものだと思っている人は新規の仕事を自分から取っていく事に抵抗があるようです。というか、どのようにして新規で仕事を取りに行っていいか分からないのかもしれません。
飛び込む勇気
私は営業出身なので営業の立場からしかものを言えませんが、仕事は自分から取りに行かなかったらいつまでたっても仕事なんてありません。仕事を取りに行くのに必要なのが新しいところに飛び込んで行く勇気です。飛び込み営業でも、ゴルフのコンペであっても、新しい人とドンドン出会って行かないと仕事を得る機会は増えないのです。
例えば私がタイに来て顧客ゼロ、顧客リストゼロから始めた時はとにかく飛び込み営業の電話をかけまくりました。待っているだけでは誰も仕事を振ってくれないのです。飛び込みの電話をかけると高い確率で断られます。それでも構いません。一定数の割合で私のサービスを必要としてくれる会社があると飛び込みながら学んでいきましたので。
私は気合いだけで結構なんとかなりました。
また飛び込みをして見積もりを出して返信がないお客にも定期的に連絡を取り続けました。電話に出てもらえない時やメールを無視されるなんてザラにあります。でもそれは単にタイミングが悪かっただけ。もしくはその担当者には不要だと思われただけ。
別のタイミングや別の担当者にアプローチをしていけばいいだけの話です。この行動をする事で私が失う物は何もありません。むしろ自分は素晴らしいサービスを持っていて、それを使わないのは お客様が損をしていると思っていましたので、ひたすら行動をする事が出来ました。
弊社のタイ人営業でも同じです。ある営業担当者はひたすら行動をし続けます。お客をある程度掴んだからといって止まる事なくドンドンと新規の会社に飛び込みで電話営業をしていくのです。この社員ですが1年半で月間の利益を31万バーツ(約100万円)あげられるようになり、毎月かなりの額のコミッションを稼いでいます。
このように新しい仕事を次から次に取って来れる存在というのは会社として非常にありがたい事で、この人材を手放したくありません。またこのような活動をしていると他の会社からも「うちで働きませんか」とお声がかかるようになります。タイで仕事で高い成果をあげたいというのであれば突破力は欠かせません。
インターネットマーケティング
インターネットを使ったマーケティングを積極的に行なっているバンコクの日系企業は、日本に比べると圧倒的に少ないです。いわばライバルが少ない状態ですので、ちょっとした仕掛けでも成果が出やすくなっています。
インターネットマーケティングに関するノウハウや情報は日本語で検索をすればいくらでも出てきます。日本では分野によってはライバルが多すぎて資本力があるところが優位な状態ですが、タイではまだまだブルーオーシャンだと思います。
実際に私は2つのサイトをタイで運営しています。1つが本業である国際物流のサイトで日本語・英語・タイ語の3言語でウェブコンテンツを充実させています。B2Bのサイトですので土日のアクセス数は落ちますが、タイ語と日本語でのアクセスが多く問い合わせ
が増えてきています。まだ運営して8ヶ月ほどのサイトです。
もう1つがノリで始めた副業の観光業のサイトで写真をふんだんに使ってライバルに比較して分かりやすく沢山の情報を掲載しています。サービス料金がライバルと比較して2.5倍以上あるにも関わらず、私の休日が2ヶ月半なくなるほどのお申込みを頂いております。
2つのサイトとも私の手作りでプロが作ったものではありません。しかしライバルが圧倒的に弱いというのがポイントでして、やればやるだけ成果につながります。リアルのプロモーション活動に加え、インターネットマーケティングを使った集客をする事で高い成果に繋がりやすくなるでしょう。
ゴルフについて
駐在で来ている人は「ゴルフは必須科目」と言う人も多いのですが、個人的には必須ではないと思います。確かにお客さんとゴルフに一緒に行くと半日くらい一緒にいる事になるわけですから仲良くもなるでしょう。そこから新しい仕事につながる場合もあります。多い人で毎週土日の両方をゴルフに費やしている人もいます。
お客さんと関係構築をして営業をかけるというリレーション営業の方法としては間違ってはいないのですが、ゴルフでしか仕事が取れないのは個人的にはどうかなと思います。仕事が取れれば確かになんでもいいんですが平日は何してるの?と思わずにいられません。
タイでのゴルフは日本に比べるとリーズナブルです。土日で1ラウンド1,500-2,500バーツ(5,100円〜8,400円)ほどでまわれますし、いたるところにゴルフ場がありゴルフが好きな人にとったらとても楽しい環境だと思います。
キャディさんも1人につき1人ついてくれます。しかも目が異様に良いのかティーショットからラフに打ち込んだボールでもすぐに見つけてくれるという心強い味方です。仕事を獲得する為の手段ではなく、仲のいい友達や気の合うお客さんと楽しむくらいの感覚でゴルフに行くくらいが丁度いいんじゃないかなと個人的には思います。
食事について
タイでは日本食が充実しています。鮮魚や肉なども日本から航空便で送られてきていて、味も日本とほとんど変わりません。また日本食が充実しているスーパーも複数店舗あり、調味料も味の素やキッコウマンなど日本のものが買えます。タイ料理が全く合わないという人であっても問題なく生活出来ると思います。
タイ料理も安くて美味しいです。辛い料理はもちろんありますが次第に辛さに慣れて行きます。屋台や町の料理屋さんで注文したら1食 40〜60バーツ(136〜204円)くらいです。ちょっとコギレイなタイ料理屋さんに行ったとしてもお酒を飲まなかったら2人で600バーツ(2,040円)くらいとリーズナブルです。
寿司
これは個人的な好みなのですが私は大の寿司好きでして日本にいた時から回転寿司からカウンターのお寿司を頻繁に食べに行っていました。主に回転寿司ですが。そしてタイのお寿司やさん。シャリの密度があり硬い。握りすぎな感じで美味しくありません。日本の寿司をあまり知らないタイ人が握るとこんな感じになります。しかも10貫ほど食べて1,500バーツ(5,100円)くらいします。そして日本人の職人さんが握るとふわっとして美味しいのですが更に高いんです。
一方で日本で食べるお寿司。回転寿司だと5皿・10貫でビールを飲んでも1,500円くらいですよね。カウンターのお寿司でお任せで握ってもらっても、安いところだと3,000円くらいです。高いところはピンキリでありますので。
バンコクに寿司スクールが出来て、日本食レストランで働くタイ人の研修などが行われてほしいと思う今日この頃です。
ラーメン
ラーメン屋さんも沢山バンコクに出店してきています。豚骨醤油系が多いのかなという印象です。激戦区になりつつあるバンコクですので潰れて行くラーメン屋さんも少なくありません。日本人だけでなくタイ人にも人気があります。普通のラーメンで一杯200〜250バーツ(680〜850円)くらいです。
鳥そば七星(ななせ)が勢いがある感じでバンコクの各飲屋街に店舗数を増やしています。鳥そば一杯 80バーツ(272円)とリーズナブルな価格と、こってりスープが人気を集めているのでは。締めのラーメンを食べる日本人が多いのでこの塩分がハマるのでしょう。
焼肉とその他の料理
焼肉もラーメン同様でバンコクは激戦区と化しています。日本式の焼肉屋さんもいたるところにありますし、ショッピングモールでは焼肉のビュッフェ(食べ放題)がタイ人に人気です。焼肉ビュッフェの肉は薄くスライスされ過ぎていて食べにくい、美味しくなかった印象が個人的にあります。
その他、蕎麦屋、天ぷらや、割烹料理、沖縄料理、熊本料理、カレー屋、餃子、焼き鳥屋などなど。またイタリアン、フランス料理、スパニッシュ、ケバブ、インド料理、中華料理、韓国料理などなど、食事に関してはバンコクは非常に充実しています。
諸外国に行くと食事が合わないので大変だという話がありますが、タイではほとんどそのような話を聞きません。食は生活の一部ですので良い仕事をする為にも欠かせない要因です。そういう意味で特にバンコクは他国に比べて生活しやすい環境だと思います。
運動について
バンコクで生活をしていると、東京に比べて電車などのインフラが整っていないのと、また暑さの為に普段から歩くという習慣が減ります。運動を意図的にしないと徐々に体重は増えていくのがタイの生活です。
アパート・コンドにプールとジムがある
タイのアパートやコンドミニアムでは基本的にジムとプールがあります。居住者は利用が無料です。ジムの設備については高めのコンドミニアムだとかなり良い設備だったりします。良いジムでなくてもランニングマシンやバイク、ダンベル類は最低限ありますね。
またバンコク市内にある公園でのランニングも人気です。早朝から走っている人もいるし、週末でも多くの人が走っています。また公園やちょっとした広場では夕方からエアロビをやっています。大きなアップテンポ系の音楽に合わせて、前方にいるエアロビの先生の動きに合わせて結構激しく踊ります。
良い仕事をする為には健康管理は大切です。夜は飲む機会が多いのですが早朝だと時間は自分でコントロールしやすいですよね。アパート・コンドミニアムにジムがあるので、朝 汗を流してから仕事にいくのもスッキリして気持ちがいいですよ。
交友関係について
日本人との交友
タイで誰と付き合うか。これは自分で選ぶ事が出来ます。タイには色んな日本人が住んでいます。駐在員、現地採用、起業家、経営者、主婦、バックパッカー、学生、無職など。なんとなく感じる事ですがそれぞれの層で固まっている気がします。駐在員と現地採用には見えない壁がありますし、またバックパッカーに対しても冷ややかな目と羨ましさの目があるようです。
起業家は起業家同士で集まっているようにも見えます。また大企業のトップ同士での横のつながりも深いそうです。類は友を呼ぶのか同類・同じ境遇の人たちと一緒にいるのって居心地がいいからかな。
タイで起業とか自分の会社を経営したいという人は、その起業家コミュニティーに飛び込んでいけばいいと思います。普通とは違うブッとんだ人が多いので、良い刺激を受ける事が出来ますよ。
タイ人との交友
日常からタイ人と交友すればタイ語を学ぶ機会にもなりますし、生活や仕事で強い味方を手に入れる事になります。なぜならタイは人脈社会。横のつながりが広く深いのです。「私が仕事で〇〇に関する人いない?」とスタッフに依頼をしたら、スタッフの直接の知人はいなくても、友達の友達を連れてきてくれます。
またタイで生活していると基本的には日本語でなんとかなるんですが、タイ人ならではの習慣で色々なんとかなる場合があります。運転中に警察に止められた時にタイ語で警察と話をしてくれて上手く回避をしてくれたり、タイ人オーナーのコンドミニアムで家賃交渉や初期の水回りのトラブルとかをタイ語で対応してくれたりします。
タイ人の味方がいるのは本当に心強いです。
歓楽街について
タイでは日本にないスタイルの歓楽街があります。カラオケ、ゴーゴーバー、バービア、コヨーテ。日本人だけでなく多くの男性がこの歓楽街に一度はハマるのではないでしょうか。そして女性向けの場所もちゃんとあるのがタイです。日本式のカラオケだと日本語が通じますし、ゴーゴーバーでも日本人を上顧客としている娘がいたりするので、そこでも日本語が通じます。
私もタイに来た時は結構なお金を消費しました。タニヤ・ユニバーシティという名目でタイ語を勉強しにいったのをよく覚えています。でもタイに住んで1年ほどで足が遠のいて行きます。慣れちゃうんですよね。
タイ語の習得にはいいですが、何も得られるものがない。飲み屋って得てしてそういうものですが。だんだんと金銭感覚がタイに馴染んでくるので高いと感じるようになり、日本の飲み屋に行くと更に高いと驚愕してしまいます。※個人差は多いにあると思います。
まとめ
タイに移住して5年目。ちょっとした一区切りで思うことをつらつらと書きましたが、要は「自分がどのようになりたいのか」が重要だと思っています。仕事をバリバリやって経営者になりたい。仕事は程々でタイという暖かい国でのんびり暮らしたい。どちらも個人の価値観でどちらも正解です。
そして仕事で結果を出したい!と思っている人にはタイはおススメです。なぜならこんなに住みやすい国で日本人というメリットも活かしやすい環境があるわけです。日本ではライバルが多く突出しにくいけれども、タイではまだまだ満たされていないマーケットがあります。
日本の若者はもっとタイに訪れて、己の価値観を広げ、自分の選択肢の多さを実感してもらいたいものです。