5月26日から断酒を続けている。この40歳までの人生でお酒を飲み始めてから1週間以上お酒を抜いたことがなかった。でも今回だけは大好きな酒だけど、抜かないとシンプルにやばいと思った。
4月末にタイにコロナの第3波が来て精神的に少し落ちていたことが始まりだった。基本的に自己管理が出来ている自分だが、1年以上続く自粛生活、飲食店の閉鎖、暗い街の雰囲気も影響して、自粛の糸が切れた。
お坊さんじゃないんだから。
それまではお酒を飲むのは金曜と土曜だけと決めていたんだけど、飲みたい時は飲んでも良いとルールを変更してしまった。ここからほぼ毎日飲むようになる。
アルコール度数も5%のビールなどではなく、10%の強目のビール、ワイン(13%)、日本酒(14%)、韓国ソージュウ(17%)を日常的に飲むようになり、体調が悪くなっていたけど、それでも習慣で飲んでいた。その間約3週間。
振り返るとボスにこんなことを言われた。
あの時の顔やばかったよ。
ここまでいくと”アルコール依存症まっしぐら”だなと思い、流石にヤバいと思った。
酒を止めるにはどうしたら良いんだろうか?と思って調べていたところにちょうど中田敦彦のYouTube大学でこの本が紹介されていたので、早速 買って実践。そろそろお酒をやめようかなと思った時に読む本(垣渕洋一著)。
この本に書かれている内容と、酒を飲みすぎるとどうなるのか?また酒を抜くとどうなるのか?実際に僕の体に起こった変化も加えて紹介をしていきたい。
アルコールはれっきとした「薬物」である
アルコールの依存性の高さは違法麻薬とそれほど変わらない。合法か違法かの違いは国や政府、その時の時代の流れにも関係している。合法だから安全というものではない。
酒への耐性が強い僕とっては、アルコールに依存しやすい条件がちゃんと整っていた。
自分をコントロールできない人はドラッグの中毒になってしまう。
ダメージは蓄積されている
アルコールの影響は高齢になるほど現れてくる。今は家族に暴力を振るうことはないし、特に病気もない。しかし将来 万が一でも家族に暴力、暴言があってはいけない。また周りの人たちに対しても迷惑をかけてもいけない。
アルコールは薬物で、飲むことによりドーパミンを発生させる。ドーパミンとは成功体験をした時などに感じる高揚感を与えてくれるもの。
飲酒をすることでそれが簡単に手に入り、簡単にハイな状態にしてくれる。しかも安い金額で。
極端な言い方をすれば、国が酒税を目的に、企業が利益を目的に、自分たちをジャンキーにする環境を整えている。
猛毒のアセトアルデヒド
飲酒をすることでアセトアルデヒドが体内に発生し、活性酸素なども体内に炎症を引き起こす。炎症といっても分かりにくいから具体的に説明すると、睡眠の質が低下する、老化につながる、病気になりやすくなるという感じだ。
コンビニで簡単に薬物が変えるのは問題だろう。国や企業はそれは各個人の自己責任にしているが、依存性の高いものに対して正しい教育がされていない僕たちは無知なままジャングルに放り込まれている感じだ。
中3くらいの時に義務教育で教えて欲しいくらいの内容。。
アルコールは精神に影響する
精神病とアルコール依存症はセットのようなもので、繊細な心の持ち主はアルコールに影響されやすい。飲んでいる時ではなく、依存してしまったあとで、飲んでいない時の精神状態が不安定になってしまう。
僕もアルコールの影響で負の感情にまみれていた日が結構あり、精神的に不安定だったと思う。
体調が悪くなるくらい飲んだらどうなるか?
ここでアルコール度数10%以上のビール、日本酒、ワイン、ソージュウというアルコールに脳みそを浸していた時の僕の体調についてお話をしたい。毎日強めの酒を飲み続けると当たり前だが流石に体調が悪くなる。
具体的な症状はこんな感じだ。
・寝起きは身体がダルい
・胃が荒れている感じがする
・目の下のクマがはっきり現れる
・ネガティブな感情が生まれがち
・夕方になるとソワソワする
・夜中にトイレで3回くらい起きる
バランスをとって飲んだらいいのに。。
言っただろう。アルコールは薬物なんだから、悪いのは僕じゃない。
アルコールを止めることのメリット
実際に僕が1ヶ月以上お酒をやめて感じたことをお伝えしよう。
・睡眠の質が上がる
・太らない
・肌の調子がよくなる
・ポジティブな感情になる
・コンビニに全く行かなくなる
目に見えて分かる変化は肌質だ。1ヶ月も飲まないと本当に肌がキレイになる。それくらい内臓のダメージは肌のダメージに繋がっていたんだなとしみじみ思う。
またマジで痩せる。タモリさんが「ビールで太るのではなく ツマミで太る」と言っていたような気がするが、アルコールは確実に太ると分かった。
普段運動もしているのにあまり減らなかったお腹周りの脂肪が、1週間くらいでみるみるうちに減った。
運動と食事管理もそこそこしてるのに、腹の肉が落ちなかったのはアルコールが摂取カロリーを上げていたからだ。
また精神的なことだが、かなり気分が違う。脳がクリアーだと感情もクリアーになるのだろうか。かなり前向きな気持ちにも慣れている。睡眠の質も良くぐっすり眠れているからだろう。
そして、コンビに全く行かなくなった。買い物は基本的にスーパーで済ませるので、お菓子やハムなどの加工品を買うことも無くなったし、食品添加物を身体に入れるきっかけもかなり減ったと思う。
コンビニは便利だけど、結構ヤバいんですよね。
飲みたくなった時の対策
断酒・禁酒を決めて、「はい止めました!」と出来るのであれば、既に多くの人が酒を止めてビールメーカーなどは倒産している。経験的に最初の2週間がかなりムラムラしていたが、僕はこんな方法で断酒をすることが出来た。
・本を読んで酒は薬物だと改めて認識する
・飲酒運転の事故動画を見る
・飲み会に行かない
・ソーダー水を代わりに飲む
・禁酒アプリを使う
・2週間断酒したらご褒美を買う
酒=ドラッグと改めて認識し、ショッキングな映像を使って 自分を再教育する。このコロナ禍のおかげで飲み会は少ないので、ほとんど誘われないのもラッキーなタイミングだ。
夕方に少しソワソワしてしまうが、ソーダ水にレモンを絞って飲んで、夕食を食べた後は特に飲みたいと感じない。
そして禁酒アプリで自分の禁酒期間を記録する。自分が達成してきたものを可視化すると頑張ってみようという気になるものだ。
最後にご褒美なんだけど、2週間の断酒が出来たら西川寝具のAir ポータブル(日本で3万5千円)を購入し、更に良い睡眠を取ろうと考えていた。
でもバンコクだと2万バーツ(約7万円)だったので、日本で買うことにした。。
いつまで断酒を続けるのか?
とりあえず3ヶ月の断酒をしようと思った。見たことのない世界を見る感じだ。でも50日くらいすると、取引先と食事する機会もあって、またグループ会社での大きな会議&食事会もあって、少し飲んでしまった。
筋トレやダイエットと同じでチートデイとして扱い、セーフとしている。
断酒を決めたけど一生酒を飲まないとは思っていない。日常的な飲酒ではなく、機会飲酒にして飲む量を調整できれば僕としては大成功だと思っている。食事会で必要以上のアルコールを身体に入れる必要はないし。
まとめ
何でもかんでもコロナのせいにしてしまってはいけないが、これまでに経験したことがない環境でのストレスはやはり小さくない。ストレスがある時は酒を飲んで解消するというライフスタイルもあり、僕の生活にアルコールは欠かせなかった。
そもそも20年以上飲んでいたお酒を飲む習慣を数週間や数ヶ月で直せるとは思ってはいない。悪習慣はじっくり時間をかけて直していかないといけないのを理解しているので、無理をせずにお酒と向き合うつもりだ。
楽しみながら適量を飲むのは、満たされるものもあるしね。