タイのビジネススクールで講演して来ました!海外の学生に伝えた より実戦で使えるアイディアとは?

最近はありがたい事にセミナーや講演にお誘い頂いております。これも色んな人とのご縁という事でありがたく受けさせて頂いています。

今回はBangkok School of Managementという学校からの依頼でした。ビジネススクールみたいな感じですね。このビジネススクールから依頼を頂いてから実際に講演までのお話をしていきます。

ビジネススクールでのフリートーク

この講演の過去の参加者を見たら2005年ミスユニバースとかゼロから上場企業を作り上げた凄腕経営者などがいました。ハードルが高い。。

そして今回はフリーテーマで学生の前で話して下さいとの事。フリーテーマって逆に難しなって思います。。全く聞き手が求めていない事を話してもダメだし。日本人スピーカーとして日本を出しすぎてもどうかなと思うし。。さてどうしようか。

ビジネススクールからの講演依頼の経緯

今回の講演はビジネス専用のSNS – Linked Inから突然来ました。Facebookは遊びでも使いますがLinked Inはビジネス専用ということで主に英語でボチボチと投稿をしていましたので。Bangkok School of Managementの方からチャットがきて「学生の前で講演してほしい」と。

なぜ自分が?と最初は思ったのですが、せっかくの機会なので楽しもうと思って快諾しました。未来ある学生さんの為に、自分がしてきた経験や、自分が今 就職を控えた学生だったら聞きたい内容を伝えようと思いました。

相手の事を知る

自分が相手の事を考えて話したい内容と、相手が実際に聞きたい内容は違う場合があります。そこで依頼してきた人に学生さんについて聞いたところ、マクロ経済学を専攻している学生さんとの事。

オイオイオイ。経済学の学生さんに何を話したら良いんだ?経済学って市場を大きく見て景気とか雇用とか消費傾向とか分析し、その数字を生かすというような事だったと思います。そんな学生さんたちに何を伝えよう?

実際に学校を訪問する

マーケティングの基本である「顧客について学ぶ」。講演であってもこれを実践しなければいけません。マーケティングにはリサーチは必須です。なので実際にこの学校を訪問する事にしました。

この学校の企画などを担当しているイラン人のNedaさん。小さな学校ではありますが、その活動はとにかくインターナショナル。フランス、アメリカに交換留学生を派遣したり企業に積極的にインターンを働きかけたりしています。

授業に関しても講師が一方的に伝える座学のスタイルはどんどん廃止していき、より生きる力のある人材を育成しています。

やっぱり訪問してよかった。色々考えた挙句「これ!」と思える内容にしました。

実際のビジネスで「使える」知識

経済学が実際のビジネス現場においてどれだけ使えるかは分からないのですが、恐らくバッチリと当てはまるのは特定の職場なのではないかと思います。

それよりも多くの学生が身を置くビジネスの現場で使える内容の方が学生さんの就職にも役立つのではないか?

「売れる商品」と「売れる方法」

よりビジネスの現場に近く、実際に使える知識は大切。自分が社会人になり、独立し、失敗し、再就職して、再度独立した経験のなかで、やはり大切なのは売れる商品と売れる方法の2つを分けて理解する事だと思っています。

多くの人が犯している過ち

「売れる商品」を売るというのは聞けば当たり前と思われるかもしれないけれども、実際に多くの人がやりがちなのがこんな事です。

・「売れそうな商品」を売る
・「売りたい商品」を売る

大企業に所属したことがないので、開発費用・広告宣伝費用・ブランドがある大企業には通用するかどうか分からないのですが、中小企業・スモールビジネスでは「売れる商品の捉え方」を間違えると命取りになります。

では売れる商品とは何か?

中小企業・スモールビジネスで認識すべき売れる商品とは、「お客が欲しい商品」、「既に売れている商品」の事です。これも当たり前と言えば当たり前と思われるかもしれません。ですが、これを実行する事が出来ていない人が多い事。

なぜ売れる商品を売らないのか?

理由は簡単です。何が売れる商品なのかが分からない。すなわち、

1. お客さんの欲しいものが分からない
2. 何が売れているか分からない
3. 売れているものは知っているけれども自分のオリジナルの物を売りたい

1,2は完全なリサーチ不足です。そして3は自分のエゴです。まず結果を出したいのであれば、徹底的にリサーチをして、自分のエゴは完全に捨てて「売れる商品」を徹底的に売るべき。それをしないとキャッシュがすぐに底をつき、ビジネスをたたまなければいけません。

自分の売りたい商品を売るのは、売れる商品を売って資金に余裕が出来てからでも遅くありません。自分の売りたい商品を売る場合は、「お客に認知される」事から始めなければいけないので、お金と時間がかかるのです。

売れる方法とは?

売れる商品を取り扱う事が出来れば販売は楽になります。なぜならお客が欲しい商品を扱っているので。そしてその売れる商品をもっと販売するためには売れる方法で販売しなければいけません。

マーケティングで売る前に勝負を決める

私は起業した時はとにかくマーケティングを勉強していました。「最高のマーケティングはセールスを不要にする」ピーター・ドラッガーのマーケティングに関する定義が今でも自分の軸になっているほどです。

マーケティングで必要なのは情報です。売れる商品を扱うにもリサーチをして情報収集をする。そしてマーケティングで戦略を立てるにもリサーチをして情報を集めなければいけないのです。

この情報収集をないがしろにしている起業家・経営者がなんと多いことか。ブラジルのアマゾンのジャングルを地図(情報)なしで歩き回るとかなりの確率で死ぬという例えで学生さんに伝えました。

究極の営業方法

これは弊社のスタッフにも毎度 口を酸っぱくして伝えているのですが、とにかくお客に会いに行くこと。テクノロジーが発達してメール・チャット・SKYPEなどが仕事に使えて非常に便利になりました。

でもビジネスの本質は「人」です。100回メールするよりも、1回会いに行く方がお客との関係が深まります。また人に会いに行くというのは問題可決でも重要な事。

学生さんたちには問題が発生したらすぐに謝りに「行け」と伝えました。絶対にチャットやメールだけで謝罪を終わらせてはいけないと熱く語りました。最近の若者に説教する感じです。



講演の最後に学生さんたちと講師と写真撮影。学生さんの中には弊社でインターンをしていないのかと質問してくる人もいて、講演の内容はまずまずだったのではないかと安心しました。

まとめ

今回の講演で伝えた内容はビジネスをやった事がない人が聞いたらもしかしたら当たり前と思われるかもしれませんが、上手くいくビジネスというのは本質的にシンプルなものです。

なので今後も本当に大切なことを若い世代に伝えていきたいと思います。