もし、あなたが毎日5時間以下の睡眠時間、食事はインスタントヌードルやファーストフードを頻繁に食べる。週末もろくに休みを取らず仕事ばかりしている、もしくは仕事の事ばかり考えているワーカホリックだというのであれば、それは非常に危険です。
危険というのは身体の調子が悪くなるから危険という意味ではなく(もちろんそれも含まれていますが)、事業がうまくいかないという意味で危険なのです。
ワーカホリックであることは決して自慢する事ではありません。なぜならワーカホリックの人のパフォーマンスは基本的に良くないからです。長時間ダラダラ働く事で、働いている気になるかもしれませんが、社長としてあなたがやらなければいけないのは価値を作る事です。この価値を作るとゆう作業には高い集中力が必要となります。
睡眠不足、栄養の偏り、運動不足、プライベートの充実がなければ、集中力をアップする事は困難なのです。そして高い集中力がなければ社長として重要な仕事を実行する事が出来ないからです。これは私も経験しています。仕事以外の時間を大切にする事ができなければ、負のサイクルに突入するんですよ。
本日は意図的に休む事がどれほど重要か、また集中力をどうやって維持するかについてお話ししていきたいと思います。
二日酔いの状態でまともに仕事が出来るのか?
想像して下さい。あなたが二日酔いの状態で、頭が痛い、内臓の調子が悪い、眠い。こんな身体の状態でまともに仕事をする事なんて出来るでしょうか?一般のサラリーマンのように出社している事が仕事とみなされる状況であれば、それでもいいのかもしれませんが、経営者の仕事とは価値を作り提供する事です。
二日酔いでなくても、眠たい、ちょっと体調が悪い、頭がボーッとしている状態では集中なんて出来ません。パフォーマンスを最大限に引き出すためには、以下の事が「仕事と同様に重要」だと理解しなければいけません。
最低7時間は寝る
当然ですが睡眠不足が日中の集中力の低下に著しく影響します。でも多くの人がこの当然の事を知りながらも、理解していません。
社長として仕事を沢山しなければいけない時期はあるかもしれません。しかし、それは一時的となるようにコントロールしないと、60%くらいのパフォーマンス状態で、気合いで長時間働いてトントンにするという状態になります。そしてまた睡眠不足となるという悪循環に陥るんです。
十分な睡眠時間をとるという事は仕事をしない事ではなく、逆に仕事のパフォーマンスを上げる為に重要なんです。たまにFacebookとかの投稿で見る寝てない自慢は、自慢にもなりません。むしろ仕事が出来ない人でしょ?と思われるので注意しましょうね。
昼寝をする
毎晩の睡眠も脳を休めるために重要な行為ですが、昼寝もまた大切です。昼食を食べると消化にエネルギーが使われますから、脳にエネルギーがいかず集中力が低下すると言われています。この状態から抜けるためには15分〜30分くらいの昼寝が有効です。
仕事が出来る人は結構 昼寝をしています。
運動は必須
スティーブン・コビー博士の7つの習慣にも、ビジネスマンとして高いパフォーマンスをを出すためにも、習慣的に運動をする重要性が説かれています。
ただ単にお腹まわりの脂肪が気になってきたからダイエットしようとかではなく、定期的に運動しなければいけません。分かっちゃいるけれども出来ないと思ったら要注意。睡眠や運動は時間があったらしようというものではなく、その為の時間を頑張って作ってでもしなければいけないものです。
脳の為に意識的に休みをとる
脳には休息が必要です。経営者は仕事をしようと思えば24時間、いつでもどこでも仕事が出来たりします。しかし、意図的に休日を作り仕事以外の事で脳をリラックスさせる事が必要です。脳を休ませる事で、脳は仕事中に溜まった情報を頭の中で整理してくれます。
私も20代の時に起業した時はとにかく仕事ばかりをしていました。上手くいっていない時期は、特に睡眠不足や栄養管理が全くできてなかったですね。お金にも余裕がなかったし。だからゆっくりと何を集中して実行すれば良いか分からなかったんだと思います。それすらも考える時間がありませんでしたので。
上述したように、経営者として
・7時間以上の睡眠時間を取る
・ジャンクフードを食べずに栄養管理をする
・定期的に運動する
・しっかりと休みをとってリラックスする
これらを「仕事と同じくらい大切な事」だと理解し、しっかりと実行しなければいけません。
集中できる環境を作りだす
そして集中できる身体作りが出来たら、次は「集中できる環境作り」です。長くダラダラ働く事よりも、短くても集中して働く方がパフォーマンスが高いのはいうまでもありません。
以下に集中力が高くなる環境を作るための、具体的な方法をお伝えします。
毎朝 早起きをする
早朝というのはしっかりと睡眠をとった後で一番 エネルギーが充電されている状態です。逆に1日の終わりに何かをしようというのは、脳も身体も疲れきっている状態。こんな疲れている状態で集中なんて簡単には出来ませんよね。
朝 4時に起きる
これは出来る人でOKです。もし出来なくても5時くらいには起きたいところ。4時に起きると当然ですが、外も暗いし 他にやる事もありません。電話もメールも来ないので、誰にも邪魔されずに仕事をする事が出来ます。私も平日は4時起きです。
午前に1日の集中すべき仕事を終わらせる
朝早く起きたら、あなたの仕事の中で重要度が高いもの、そして集中力が必要なのはものから手をつけていきます。
例えば、企画を考える、ブログ記事を書く、マニュアルを作るとかですね。基本的に1人で出来る仕事です。従業員にその日の作業指示をメールするのもOKです。
集中を妨げるものを全て排除する
以下は結構 多くの人が出来ていないのではないでしょうか。
・電話は取らない(常にサイレントモード)
・メーラーは立ち上げない
・LINE, Facebook Messangerなどのチャット通知をオフにする
・社長室の扉を閉める
電話やメールが来たら反射的に対応していませんか?携帯電話なんてものは別にとらなくても掛け直せば良いんです。よほど緊急の事をだったら会社にも電話がかかりますし、留守電なども入るでしょう。
そもそも3時間や半日くらい電話に折り返す事が出来なくて問題になるような場合、それは仕事の取り方自体に問題があります。お客と連絡がつきやすいというのは要注意。お客の御用聞きになってしまうと集中なんて出来ません。
メールも同じです。メールなんて即レスする必要はありません。電話もメールもそうですが、1日のうちに返す時間を決めておきます。昼食を食べて集中力が下がってきた午後一くらいがオススメですね。電話・メールを返すという行為は受動的ですので、少々 集中力が落ちていても出来ます。
SNSに振り回されない
また習慣的にFacebookとかのアプリを立ち上げてませんか?特に目的もなく、アプリのボタンを押し、フィードに流れてきた最新の記事を読み、いいね!とかを押して、すぐに閉じる。そしてまたちょっと時間が空いたらアプリのボタンを押す。これは集中力を切るだけでなく、大切な仕事時間も奪う行為です。
特に自分が投稿した記述とかにいいね!シェアの反応があるかどうか、気になってしまいますよね。でも仕事中に常に気にしたところで、すぐに成果が反映されるというものではありません。お客の反応を見るという時間も決めてしまいましょう。
スマホは便利だが集中力を奪う道具でもある
上述したように電話やメールに反応しないために、スマホの通知音を消すのは当然です。そしてまた通知表示も集中力を遮ってしまいますので、カバンの中に入れるなどスマホを見えない所に置く事が重要です。
ダラダラ遅くまで仕事をしない
経営者の場合は残業という概念はないかもしれませんが、一般的な就業時間である17、18時まで仕事をする必要はありません。むしろ16時くらいからは、集中した仕事なんて 余程納期に余裕がなく 切羽詰まったものじゃない限り 簡単に出来るものではないですよね。
早起きをして活動しているのだから、早く終わってもいいわけです。もしくは、午後や夕方は人に会う時間として自発的に集中力を高める必要がない状態にしましょう。私はお客とのアポイントは基本的に午後にしています。
また週の中で集中力が落ちてくる、金曜日の午後に取るように意識をしています。アポイントの入れ方は緊急度合いにもよりますが、時間帯としては午後の方がいいですね。
まとめ
仕事も休息もメリハリが大切です。私もワーカホリックに陥ったことがありますが、この時は本当に考えるという社長の仕事をすることが出来ていなかったので、何も振り返らずに作業のみをしていた感じです。仕事はどれだけ長くやったことではなく、どれだけ集中して価値を早く作り出すかが重要です。
もしあなたが普段から仕事に忙殺されているのであれば、今回の記事の内容を1か月だけでも試してみてください。コンディションは良くなるし、集中力も格段にアップすることをお約束します。