タイで人脈なしで事業を拡大したけど、やっぱり人脈は大切という話。現地採用が駐在員に勝ち抜く為の必死の営業方法。

人脈って改めて大切だなと思います。なぜこんな事をふと思ったかというと、私はタイに来た当初は人脈をあてにして仕事をしたことがなかったから。

でも最近は仕事に関しては紹介をしてもらえるようにもなって、人脈を活かした仕事の取り方が出来るようになっていました。

人脈を否定してきた男

タイに来て4年がたちます。タイに来た当初は金なし・コネなし・知識なしの状態で仕事を始めました。そして当時の私の雇用契約は1年契約・毎年更新でした。

結果が出ないと恐らく1年で切られると思っていたのでとにかく直ぐに仕事の契約につながる方法で活動をしました。

1年という短い期間で人脈を育てる時間がありません。この時に私がとった手段は飛び込みの電話営業です。とにかく日本人のお客に会って自社のメリットを伝えまくりました。

人脈なしで結果を出す

自社のメリットが競合より強かったので、お陰様で3ヶ月で自分の給料を稼ぎ、6ヶ月で自分とアシスタント、ドライバー、車、携帯電話などの諸々の諸経費を稼ぎ、1年後には個人年商2千万円、2年後には個人年商1億円という結果を出す事が出来ました。

良いお客さんにも恵まれたというのが上手くいった理由の一つですが、やはりかなりの数の飛び込み営業をして来たから良い結果につながったんだと思います。因みに、この2年間では人脈を使った仕事の獲得は1件のみでした。※日本にいた時にお世話になったコンサルの先生が紹介してくれました。

ぜんぜん飲みに誘われない

タイに来て3年くらいがたったくらいでしょうか。ふと、「友達が少ない。。」と寂しく思った時があります。それもそのはず。

お客さんを接待で自分から飲みに誘う事はよくありました。会社の経費を使って。お客さんも自分とは良い関係だけれども仕事の関係という範疇だったと思います。

「最初に友達のような良い関係」というのが極端に少なかったんです。これだと飲みに誘われる頻度も極端に少なくなるのは当然でした。

人脈を否定した別の理由

私はタイで仕事をし始めた時は現地採用というタイの会社での採用で、日本から任期付で派遣されて来た駐在員とは違います。最初は知らなかったのですが、現地採用と駐在員には収入面や待遇面で大きな差があります。

現地採用の給料は5万〜10万バーツくらい。※経験や年齢、職種によっても変わります。そして家賃は自分で払う。一方、駐在員は給料はタイと日本の両方でもらえる。駐在手当が出る。家賃が会社負担でかなり良いところに住んでいる。

駐在員に小馬鹿にされる

当初は駐在んの人に「あ、飯野さん現採なんですね。」と小馬鹿にされたような言い方も何度かされて、駐在員に対しては完全に敵対心を持っていました。

でも、自分がタイに来た経緯が過去の失敗によるものも多く、コツコツと日本で真面目に仕事をして来た駐在員の方と比べれば、なんともまあ自分勝手な話ですが。。

とは言え人脈否定の原因は、駐在員の仕事の姿勢に対してからも出てきました。彼らは人脈がとにかく広い。日本本社からの紹介もあるし、待っていても仕事が来たりする。日本本社に対する愚痴はたくさん聞きましたが、それでも勝手に仕事が入ってくるなんて「楽すぎるだろう!」と思っていましたね。

飛び込み営業で断られながらも必死のパッチで仕事を取って来た自分からしたら、「人脈なんて無くても仕事は取れるわ!!」と変な反抗心を持っていました。

人脈が大切に思えたきっかけ

4年もタイで活動して、お客さんの数も増えると中には友達のような良い関係になる人も増えて来ます。そしてその中からいろんな人を紹介する人にも出会うようになりました。

人脈コネクターのような人っていますよね。そういう人が周りに増えてきて、飛び込み営業をしなくても紹介(人脈)で仕事を取れるようになってきたんです。

人脈で仕事が取れるようになって思ったことは、紹介してくれる人と紹介されたへの感謝です。飛び込み営業に比べたら何てスムーズに仕事が決まるんだろうか!

また紹介というのを軽く見てはいけないとも思います。紹介された方に自分が万が一、失礼な事や不義理な事をしてしまったら、紹介してくれた人の顔に泥を塗ることになるので。

バリの兄貴の影響もある

以前のブログでも書いたバリの兄貴。人との出会いで人生が変わるというのは本当で、バリの兄貴も私の人生に大きな影響を与えてくれた人の1人です。バリの兄貴との出会いに関する記事はこちら。

特に大きな影響を受けたバリの兄貴の文言は「他人を自分ごとのように大切にする気持ち」。これは自分に完全に欠けていました。これに関してはそうあるべきだと思っても中々実践出来ることではないと思います。

でもバリの兄貴はそれを素でやっていました。大富豪なのに初めて会った人たちに完全におもてなしをしてくれるんです。こういう人だから大富豪になれたのかなあ。

人とのつながりを楽しむ

人脈が少しですが出来てきて、タイでは友達も増えてきました。以前は1人でいる時間がかなり多かったのですが、今は人といる時間を長くする事が出来ています。

これには個人のスタイルもあると思うのですが、自分としてはずっと自分1人の時間は寂しいし、ずっと誰かと一緒にいるのも息苦しい。良いバランスをもって人生を楽しむのが良いかと思います。

人脈を広げる努力をする

1人より多くの協力者がいる方が事を成すのには絶対的に有利です。また1人では満たされない事も多いので人脈は無いよりあるほうが絶対に良いと思います。

人脈は勝手に増えていくものだとは思いません。とにかく人に会う努力をして、こちらから積極的に人との関係を育むのが大切だと思います。

今まで私は仕事で人には沢山 会ってきましたが、その人との関係を育むということまでは意識していませんでした。

最近は自分から飲みに誘ったり、仕事以外での人間関係も広げるように色んな場所に出向いたりする努力をしています。※まだ慣れていないので自分にとっては「努力」です。

まとめ

仕事という面においては、人脈だけで仕事をとるというのは危険だと思います。何もない人間に人はついてきませんので、人から紹介されるような人間であるという事がまず大切だと思います。その為には自ら行動して切り開く突破力は重要ではないでしょうか。

人生という面では、自分のことを思ってくれる人が沢山いるというのは幸せなことだと思います。利害関係のない本当の友達としての間柄を多くの人と持つことで人生は満たされるのではないかと思い、自分自身はこの人脈を作る努力をしていきたいと思います。