【ゼロ秒思考】心のもやもやが解消する!情報処理のプロによる思考の整理方法。

コロナ禍の心のもやもやを解消したいと思っている人は多いのではないだろうか?今回はその何とも言えない 心のもやもや、悩みを解消するお勧め本、ゼロ秒思考(赤羽雄二著)を紹介したい。

実際に僕もコロナ禍の自粛生活で何か心がもやもやして、飲酒量が増えて現在断酒をしているくらいだ。

これについては、こちらアルコール依存症一歩手前の筆者の記事を参照して欲しい。君もお酒をやめたい、量を減らしたいと思ったら確実に減らせると思う。この記事を読めばバッチリだ。

話を戻そう。そもそも、なぜ心がもやもやするのだろうか?

その原因は思考がしっかりと整理されていない、深く考えることが出来ていないからである。しっかりと物事に対して自分の考えがまとまり整理されていれば、小さなことでは悩まなくなるし、事項成長や目標達成だってしやすくなる。

とても面白い本だったので、書評にして君に紹介したいと思った。

思考を分解してみる


なぜ多くの人は深く考えることが出来ないのか?また考えているつもりでも実際は何も進んでいないのだろうか?その弊害は日本の小学校からの教育スタイルにあったり、自由に発言しにくい環境にあったりする。

しかし、この解決方法がこの本にはある。心の整理をして、考えをまとめ、深めることで誰でも別人のように成長することが出来、コミュニケーションの悩みも減り、不必要な苦しみから解放される

しかも驚くほど簡単な方法で。

この本の著者は東大出身で卒業後にスタンフォードの大学院に行き、さらにはマッキンゼーに勤めたほどの人間だ。

深く考えるということは持って生まれた能力のようなものだと何となく思っていたが、これはトレーニングで向上することが出来るというのだ

聞いてみようじゃないか。この情報処理のプロ中のプロの話を。

思考と言葉の関係

まず考えるということについて、思考と「言葉」の関係を見てみよう。

思考と言葉の関係

・思考は言葉によってなされる
・感情も言葉に出来る

この思考・言葉・感情という3つのキーワードが大切だ。

もやもやする、堂々巡りをする

考えてはいるけれども、頭の中はもやもやしていることが多い。色んな言葉が頭に浮かび、テーマによっては嫌な気持ちになる

例えば、上司から「もっと早く、正確に仕事をしろ!」と言われたら、どうしたら仕事は早くなるのか?どれくらいが早い仕事なのか?正確な仕事をするためには何が必要か?何で上司は自分にだけキツくあたるのか?上司のことが嫌いだ!などなど。

考えると色んな言葉と感情が浮かんでくる

思考を整理する

思考を言語化出来ないと人によっては、膨らんだ感情を抑えるために我慢をすることもある。このもやもやは心に溜まり、簡単には消えない。そして多くの人が頭で考えているだけで堂々巡りをしただけで時間を浪費する

しかし、思考を整理することが出来れば、自分の中の感情を言葉で表現 → 可視化 → 整理することが出来てもやもやは解決する。また悩みの種が明確になり、解決法の仮説を立てることも出来る

飯野飯野

問題と解決法の全体像が見えれば気持ちはかなり楽になるよね。

とにかくメモを書け


この本ではとにかく書くことを推奨している。ささっとメモ書きをしろというのだ。なりふり構わず書くことで思考が言語化され、客観的に見ることも出来る。書くという行為は吐き出すという行為にもなるし、気持ちもスッキリする

実際に何か物事が発生したら、物事の「事象」と「心象」は別なものだ。一つの出来事に捉え方は複数あったりもするし、書き出すことで実際に起きた出来事と自分の感情を分けることが出来ると僕自身も思う。

感情をコントロールする

感情のコントロールは仕事や日常生活において非常に大切だと僕は思っている。

飯野飯野

まだまだ僕自身もうまくコントロール出来ている自信はない。

何かについて悩んでいるときは感情も一緒に存在している。この感情のコントロールが出来ていないと、部下にブチギレてしまうことにもなるし、友人に対しても強い言葉を使って相手を嫌な気分にさせてこともあるだろう。

これが書くということでコントロール出来るとしたら、やってみる価値は十分にあるはずだ

メモの書き方について

それでは実際にどのように書けば良いのかについて紹介をしていこう。

用意するもの

・A4用紙
・クリアファイル
・ラベル

身近なものなのですぐに揃えられると思う。

書き方は至ってシンプルだが、決まったフォーマットがある。

メモの書き方

・タイトルをつける(左上)
・日付を書く(右上)
・感じたことをとにかく書き出す
・4〜6行で書く
・各行20〜30文字
・1枚1分で書く
・1日10枚書く

「ゼロ秒思考」より引用

大切なのは感じたことをとにかく書き出すことだ。誰に見せるわけでもないので、負の感情や他人の悪口を書いても問題ない。まさに吐き出すと言う感じで書く

テーマは何でもよい。思いついたこと、悩んだこと、考えたいことなど色々あると思うが、本当に何でもよくって自由に書けば良い。

ご丁寧にこの本にはメモを書き慣れていない人のために400ものテーマの例があるので、最初はこのテーマに沿って始めれば書きやすいと思う。例を一部あげよう。

【上司に腹が立った時】
・なぜ課長はあんな嫌な言い方をしたのか?
・課長の目的はなんだったのか?
・自分が課長だったらどう言う言い方をしたか?

【自意識過剰をなくす】
・どういう時、自意識過剰になるのか?
・何のために自意識過剰になるのか?
・自意識過剰というのは自信がないことの裏返しではないか?

【人と親しくなれる】
・どうやったら人と親しくなれるのか?
・自分にとって人と親しくなるというのはどういうことか?
・人と親しくならないとどういう気分になるのか?

飯野飯野

この各テーマに沿ってそれぞれ1分で思ったことを書く。

なぜA4用紙を使うのか?

ノートではくPCのワードではなく、A4用紙を使うには理由がある。それは書き終わった後に並べやすいということだ。ここが大きな理由だ。ノートだとメモが時系列順にならんでしまうから

PCだとメモを書くためにわざわざワードを開いたり、場合によってはPCの電源を入れるところから始めないといけない。

A4用紙であれば、思いついた時にさっとメモを書くことが出来る。そして並べて整理をすることが出来る。書き出すことで頭の中で考えていることを言語化し、整理まですることでスッキリする。

カテゴリーに分けたクリアファイル

書き出したメモを1日の終わりにカテゴリーに分けたファイルに入れていく。人の悩みとか考えていることって大体が決まっていて以下のようなものにカテゴライズ出来る。

・人間関係
・コミュニケーション
・お金
・仕事
・健康
・将来

カテゴリーは自分で決めたら良いし、後からでもカテゴリーの名前を変更できる。ちなみにラベルはこのカテゴリー名をクリアファイルに貼る時に使用する。

情報処理のプロのノウハウ

上記の方法を読んだ人は「iPadとApple Pencilで書いたらいいじゃん」とか、「ルーズリーフだったらいいじゃん」と思うかもしれない。しかし実際にやってみるとA4用紙の方がさっと取り出せてパパッと書けると実感する。

ルーズリーフだと取り出す手間が面倒だし、A4用紙はコピー用紙の裏紙でも全然OKだ。このメモ術を使うととにかく紙を消費するので裏紙が使えるのはエコな感じもする。

ここが最も大切なんだけど、僕たちは東大・スタンフォード・マッキンゼーではない。残念だがカスリすらしていない。この著者は自身で色々な方法を試して、このメモ術に落ち着いたわけだから、素直に情報処理のプロのノウハウに沿った方が良いんだ

3ヶ月後に一回 メモを見直す

メモは書いて整理した時点でほとんどの役割を終えているんだけど、著者は書き終わってから3ヶ月たつと各カテゴリーのメモを見直すことを推奨している。日常的に見直す必要はない。

何か同じような悩みがあれば、またメモを書いてファイリングする。その方がメモを探し出すより確実に早いからだ

じっくりと見る必要はなく、自分が何に悩んでいたり、どのように解決したのかを客観的に見ることになるし、自分の成長も見えるのだ。

飯野飯野

更に6ヶ月後に見直すことも推奨している。

振り返りの精度を上げる

このメモを見直すという行為はやっぱり大切だと個人的にも思う。僕は毎日、日記を書いていて1週間を振り返り、1ヶ月を振り返り、3ヶ月を振り返り、1年を振り返るようにしている。

年初に立てた計画を実行するために、常に軌道修正をしながら進捗を確認して進んでいく。時には価値観が変わるような出来事があったりして、1年の目標自体の方向が変わることもある。

僕の場合だと毎日10枚溜まったメモを3ヶ月でさらっと見て、3ヶ月の振り返りに役立てようと思っている。

まとめ

ノウハウとしては非常に単純だ。揃える道具も身の回りにあるし、やろうと思えば誰だって出来る。そしてこの本にもしっかりと書いてあったんだけど、ほとんどの人は1週間も続けられないという。

飯野飯野

Amazonのレビューで低評価を付けている人もいるが、どれくらいの人がちゃんと実践をしたのだろうか。。

やればマッキンゼーの情報処理能力の一部が身につくというのに、多くの人がやらないで問題に対して堂々巡りを繰り返し、モヤモヤし続ける。もったいない限りだ。まずは1日3ページ(3分)でいいからやってみるといい

思考が整理されて、君が使う言葉もプレゼンや説明の構成も変わってくる。この言葉が変わることについてはまた別の記事を書こうと思う。それくらいこの本から得られるものは大きいことをお約束する。