12月はタイで連休が多く、3連休に絡めて再度 バリの兄貴を訪問してきました。訪問の目的は前回訪問(今年の4月)からの成果報告と来年に向けての目標を作るための行動指針となるアドバイスを求めるため。
またリミッターの外れた兄貴と直に会うことで自分のリミッターも外しちゃおうという魂胆です。今回も前回に引き続き沢山の金言を頂きましたのでそれをご紹介していきます。
兄貴の新刊本「にぎやかだけど、たったひとりで」
吉本ばななさんによる兄貴の生き方を書いた本。先月の日本出張時に東京の書店を3店舗巡ってやっと見つけました。
本書には現在の兄貴のルーツとなる幼少時代の経験、どのように人生を生きてきたか(壮絶です)、また吉本ばななさんからの女性の視点からの考察もあり、お金や成功を目指す人だけでなく、家族や周りとの人間関係を大切にしたいという人にも強くお勧めできます。
生き方として、今 多くの日本人が読むべき本だと思います。
興味のある方はこちら。
訪問2回目!兄貴に会う準備をする
前回は完全に始めての訪問だったけど、今回はある程度勝手がわかっている2回目の訪問です。かなり緊張していた前回とは違い、今回はかなり余裕をもってバリ全体も楽しむことが出来ました。
【前回バリの兄貴を訪問した記事はこちら】
出稼ぎ・海外で成功する方法!大富豪バリの兄貴に教えてもらった仕事で成功する秘密と人生が豊かになるためのヒント。
質問の準備を忘れずに
後述していますが、兄貴に会いにいくと色々と質問をさせてもらえる時間があります。前回も沢山の質問を用意しましたが、今回も今の経営状況を改善すべくガツンとくるアドバイスをもらいに行きます。
今回もお土産を用意する
大富豪が自分の為に時間を割いてくれるわけです。お土産は相手のことを考えていたら何でもいいので(何でもよくはないが)、自分なりに出来るお土産を用意したらいいと思います。
兄貴の家には多くの日本人が訪れます。その中でタイからの自分がお土産で喜んでくれるかどうか。そんな事は関係なく、兄貴の好きな「ラーメン」と「ザ・ご飯のお供セット」で今回は落ち着きました。
バリに到着!
前回と同じで深夜に到着するフライト。イミグレが混みまくり。
兄貴邸までの道のり
翌朝、ドライバーさんがホテルに迎えに来てくれて兄貴邸まで送ってもらいました。11時に出発して15時に到着。片道で約4時間。空港から兄貴邸まで距離的には100kmくらいしかないのですが、片側一車線の道路で商業用のトラックを機会を伺いながら抜かして進んでいきます。
これは慣れていないとかなり危険。経験豊富なドライバーさんに運転は任せた方がいいです。片側2車線くらいになるともっと早く着くのになあ。また上り降り、左右にうねる道を走るので車酔いしやすい人は酔い止めを飲んだ方がいいかも。
ヴィラにチェックインして仮眠をとる
前回の経験だけでなく、数々の書籍などにもあるように兄貴は完全に夜型です。朝の5時、6時まで起きている強い覚悟というか「準備」が必要です。
15時ごろについて18時までの3時間。バッチリと睡眠をとって兄貴邸に向かいます。
バリの兄貴登場
今回は先に部屋に入って兄貴を待っていました。待つこと10分くらい。爽やかに兄貴が部屋に入ってきます。
いやー、お待たせ。よく来たのー。
半年ちょっとぶりに会う兄貴は相変わらず Tシャツに半パンで爽やかな笑顔でした。
今回も怒涛のように質問をする
前回と同様に沢山の質問を用意してきました。僕にとってのバリの訪問はこの質問時間に全てをかけていると言っても過言ではない。
参ります!
おう、ガンガンこい。
リーダーとしての心構えについて
リーダーとしての心構えを教えて下さい。
これはもう「お願い」しかない。商売人はとにかくお願いや。大阪の商人とか、「ちょっとすまんが頼まれてくれや」っていうやろ?頼まれるって事や。お願いされたら頑張ってみようっていう気になるやん。
「命令」はしたらあかん。お願いや。俺なんか命令したことないもん。いつもお願いや。分かる?これむっちゃ重要やで。
社員に腰低くお願いをしていると、社員が調子に乗らないですか?話しやすい雰囲気を作るのは大切ですけど、そいつが居ないと仕事が回らないと思い込まれたり、つけ上がらせるのは別ではないですか?
お願いしていると離れない。命令すると離れていきます。調子に乗らせとけ。成績も貼りだしたらええねん。調子に乗らせて、出来ひんかったら自分の首を自分で締めることになるしな。調子乗らせて業績を上げさしたらええねん。
大富豪なのに本当に腰が低いというか、相手を立てるという天才なのか。これは必ず実践しなければいけないことだと思いました。
「調子に乗らせてもいい」っというのは、かなり逆の発想。確かに調子に乗った担当者は自分にプレッシャーをかけるようなもの。調子に乗らせて売り上げを上げさせます。
社員へのエコひいきについて
僕は上司にエコひいきをしてもらったので、僕も見込みのあるスタッフをエコひいきしたいと思っています。どうでしょうか?
絶対にあかん。エコひいきは完全にあかん。ヒイきされた方はいいが、されへんかった方はどうなる?どんどん不満が溜まっていきおるで。お前がやらなあかんのはすべての社員と飯を食いに行くことや。
昔、学校の先生でひょうきんな先生と怖い先生がおったやろ?どっちの方が話しかけやすい?社員から話しかけられへんかったら、突然「辞めます」言うてきおるぞ。必死のランチや。
危なかった。。自分がエコひいきされていた方だったから、されていない方の気持ちを考えてあげられていなかった。。
ひょうきんな先生の例は分かりやすい。社長の威厳とかどうでもいいから、社員が困った時になんでも言える環境づくりに励もうと思います。
経営者がつけておくべき知識や教養は?
経営者として、特につけておいた方が良い「知識」や「教養」はなんでしょうか?
そもそもが違う。教養とか知識ではなくて社員にはお前に共感させなければダメ。お前だけが知恵つけるってことより、社員がお前にどうやったらついてくるかが大切や。
一緒だったんだよと。俺もアホだったんだよと。じゃないと共感が生まれへんがな。社長は共感で教官や。社員に目標にしてもらうこと。たまにボソッと失敗とか弱音をはいたらええねん。自分の失敗を語らん社長はクズや。
完全に視点が違う回答。社長が勉強するのは当然として、「共感」させることが第一だと気付かされました。社員の前で弱音なんて吐いたことないけど、少しボソっと言ってみようと思う。
僕のボスも一度だけ僕に弱音を吐いたことがあり、その時は確かに共感した。カッコつけるのはやめよう。
どうしても新規が取れない営業マンについて
どうしても新規の仕事が取れない営業マンがいるます。採用に問題があったとは思うのですが、営業に向いていないけど本人は頑張っています。どうしたらいいでしょうか?
別のポジションがないんか?なかったら連れまわせ。営業のコツをガンガン教えてやれ。厚かましくさせろ。ええカッコし、遠慮がち、腰が低くていい人すぎる。これ全部あかん。
それでも出来ひんかったら営業成績の順位を貼り出せ。他と競わせろ。これをする事でチームリーダーも決めれるし、出来ひんやつは自分から辞めていきおる。
まさしくその通り。仕事が取れないウチの営業マンは、ええカッコしの遠慮がち。経験が豊富すぎるからできない営業マンの特徴をつかんでいるのは流石です。
競わせるというのは全く発想になかった。確かにこれでダメなやつは辞めていくかな。これを実践するにはプレッシャーとのバランスも必要かな。
嫌なお客について
失礼、嫌な感じのお客はすぐに切ってしまいます。そんなヤツとは仕事したくないし、社員も守らないといけない。僕はこれで良いと思っているのですが、兄貴は嫌な客がいたらどうしますか?
俺ならまずお付き合いしてみるな。そして指導する。先輩であってもな。しょーもない事言ってくるやつは自分でもうっすら自覚があったりすんねん。未熟やから成熟に導いたらなあかん。
それはある自分が成長する意味チャンスや。切るのは簡単。でもこれは神様がくれたチャンスや思てやってみ?社員も見とるよ。ボスは僕たちのために嫌なお客でもちゃんと相手にしとると。背中を見せたれ。
今回、一番質問をしたかったこと。さすが兄貴。裏切ってくる回答を頂きました。先輩でも指導するというのはびっくり。「先輩、違いまっせー!」と言えるくらいの自信というか使命感なのか。
確かに嫌な客を切るのは簡単なので、自分の成長のためにも、相手の成熟のためにも努力しようと思います。
人を活かすためには?
兄貴が考える「人を活かす」為に大切なことを教えてください。
様子を伺うねん。話を聞いても”ええ事”しか言わへんからな。友達、家族、そいつを支えている人達と会うねん。お前は社員の親ごさんに会いに行かなあかん。手塩に育ててくれた子供をお前は預かってるんやから。
社員の親に会ったらもうこれ完璧。お前は親の前でそいつをベタ褒めしてやんねん。親も社長とお付き合いしたら、もう そいつ絶対やめへんよ。あんな良い社長さんのとこ辞めてどうすんの?みたいな。親も応援してくれるよ。
10年勤めている社員、どこに住んでるのかも知らんのが今の日本の社会。これってどうよ?
親ごさんに会いに行く。家族ぐるみの付き合いをする。確かにこれが出来たら社員たちとの関係は深まるだろう。まずはウチの相方のお宅訪問からやってみよう。
日本の文化だと言ってとにかくやってみよう。
会社が急成長している時に気をつけることは?
ありがたいことに弊社では初年度から黒字で、2期目の今年も高めに設定した予算が達成できる数字が出ています。こういう時に何を気をつけなければいけないでしょうか?
そういう時は人をおろそかにしがちやから気をつけろ。新入社員とかに目をかけにくいわな。でも10人とか小さな組織でも100人の組織でも同じや。
大切なのは気配りや。社員が出勤する前に会社の前に立って皆んなに挨拶せえ。
この会社の前に立って挨拶するという回答はこの時に同席していた他の経営者さんも実践していることで、何と彼の会社では10年間人が辞めていないとのこと。
兄貴の教えを実践したらこうなったとのこと。とにかく人を大切にすることが重要です。
組織で働くことについて
昨今では政府が副業を推奨したり、起業を促す人たちも多いです。会社勤めが悪いみたいな風潮があると感じます。でも社長になって組織を作ってみると、組織で働くのも、起業して組織を作るのも同じだと思うようになりました。
むしろ会社に勤めている方が、人・金・物・情報をふんだんに使えるし、リスクはないし、メリットが多いかなと。昨今の起業する為に会社辞めます!大学辞めます!というのに兄貴はどう思いますか?
俺みたいに中卒で学歴がない人には起業は全然あり。他にも親とか子供とか事情があるから一概には言えへんけどな。多少なりと他の人の為にワガママしないといけない人は起業したらいいと思う。
起業で会社・大学辞めることに関しては、「成功型」と「不成功型」の2種類があって、成功型なら辞めるのよし。でも不成功型、いわゆる会社・大学が嫌やから起業する為に辞めるってのはちょっと違うと思うな。
僕自身は会社が嫌というか、新卒で入った会社での将来が不安で副業を始めて少々上手くいって会社を辞めました。でも昨今の起業ブームのノリはちょっと違和感。「大学辞めた」という若者には、選択肢を自ら少なくしなくてもいいのにと憂いて仕方がありません。
組織を作ったからこそ、組織の難しさや組織のありがたさがわかるので、ある程度「自由」に仕事ができるのであれば 全然 組織で働く方が僕はいいと思います。
仕事の仕組み化について
組織として「この仕事が出来るのはコイツだけ」という状況はとても危険で、どんな社員であってもある一定レベルの仕事が出来るようにマニュアル化・仕組み化をしています。人を大切にする兄貴はこういった仕組み化についてどう思いますか?
仕組み化は合っていると思うな。例えばハイアットホテルのドアマン、ベルボーイ、フロントとか。こいつらずーっとこれやってるよ。大切なんは全員が全員 どのポジションでも仕事を出来るようにすることやな。
あと社長はやっぱり現場に出て末端の社員とも話をすることやな。そういう状態を作ったらマネージャーがちゃんとしおる。下っ端から社長にチクられるからな(笑)。
仕組み化も大切だけど現場も大切。社長だからといって現場をおろそかにしてはいけないと強く思いました。マネージャーがチクリを恐るというのは確かに腑に落ちました。
タイの役人とのやりとりについて
飼料を海外から輸入販売しようとしています。でもなかなかタイの政府からの許可がおりません。もう1年ちょっとやっているのに。。どうしたら海外の役人相手にスムーズに物事が進められますか?
行くところは必ず窓口(担当者)からや。役人のボスは長年やっているから臨機応変に対応出来る。袖の下もあるやろう。でも裏口からばっかりじゃ事業がちゃんと行った時に大変なことになる。
役人の若い奴らは学校出たばかりで決まりばっかりを守りおる。正しい手順やな。どの国にも法律規律はあるから窓口と裏口の役割をちゃんと理解せえ。
あまりにも役人とのやりとりが大変すぎて裏口で何とかしようとしていました。。危なかった。企業として法を遵守して事業を行うのだからしっかりと窓口を大切にして正攻法で進めていきたいと思います。
日本の若者と技能実習生について
最近ではベトナムやカンボジアの技能実習生がニュースで取り上げられていますが、この中には優秀で実家のために必死で働く人達もいると思います。日本の若者達はそのハングリーな外国人達との競争になると思いますが、兄貴はこういう状況をどう思いますか?
日本人も東南アジア人を見習ってほしいな。これは日本人の親が子供に関わりすぎた事が問題やわ。面倒見すぎ。いつ巣立つのって話や。親が子の面倒を一生みるのは不可能やし、もっと自立を促さなあかん。
日本はだんだんと都市型になってきて勘違いする若者も増えてきた。昔の日本は故郷に錦を飾るという言葉があったように、都会で頑張って田舎の親に孝行しおった。でも今は若者は田舎に帰ってきおらへんがな。
若者に対して先輩として指導をしていかなあかんと思うわ。
若者にはもっと海外に出て欲しいと思っています。家でずっと引きこもっていても何も始まらない。タイであれば僕に会いに来てくれれば嬉しいし、僕も先輩として大切な事を伝えていきます。
兄貴がゼロから何かやるとしたら?
もし兄貴がゼロから何かやるとしたら何をしますか?
完全にお好み焼きやるな。
何でですか?
自信があるからや。
いや、そういうのではなく。。もっと。。こう、具体的なやつ下さい。
味、スピード。もうこれ完璧。仕込みの時間も短い。最初はそこら辺の本だしでええねん。しかもそこら辺で出来るよ。単車でも行っちゃう。1人でも行っちゃうね。自分で成功させてから周りを巻き込んでいくな。
まあ、とにかく自信が大切だと言うことで。ビジネスとして重要なこともしっかりと考えての起業かなと思います。
なるほど。
では、今の学生がゼロから何か始めるとしたら何を推奨しますか?
仲間を集めろ。100人集めて資本を集めんねや。100人おったら何人かは金を出してくれるやつもいる。それが集められる信用がないのであれば、まだやるのは早いな。友達に金を貸してもらえる信用を集められる存在でないとあかん。
やはり信用がとにかく大切だと言うこと。応援してくれる人が多ければ多い程、事業は成功しやすくなるということですね。
テクニックなどで「いくら儲かる!」というのではなく、人との信頼関係を地道に構築することが成功への道なんだと思いました。
バリの兄貴の金言はDMMからでも聞ける
今回も用意してきた質問に即答をしてもらいました。質問の様子はDMMのメンバーが観れるFacebookのグループページに動画投稿される予定です。
編集の狼こと兄貴の秘書のヒロさんがバッチリ現場を動画におさえてくれていました。
DMMのメンバー登録はこちらから。 他の参加者さんへの回答も聞くことが出来ます。
兄貴から沢山のおもてなしを受ける
今回 兄貴から受けた怒涛の食事のおもてなしをご紹介します。まさしく「おもてなしMAX」でした。
兄貴邸ではビールやソフトドリンクは飲み放題。食事に至っては夕食を食べ終わってからも夜食に次ぐ夜食を出してもらい完全にお腹がパンパンになるほど。毎回、これくらいのボリュームかどうかは分かりませんが、兄貴のおもてなしは普通のレベルではありません。
夕食のナシチャンプル
兄貴邸に到着して19時に夕食を頂きました。夕食は「なしチャンプル」でしたね。ご飯に色んな具材がのったインドネシアのソウルフード。美味しかったです。
おつまみのアジの刺身
夕食をとってから質問タイムがあって、小休憩をしたときに・・・
お前、つまみ食うか?
はい!頂きます!
近海で取れた?アジの刺身を頂きました。美味すぎてビールが進む。
肉汁が滴るハンバーグ
用意してきた質問を全部きき終わりました。ちょっと疲れたところで・・・
お前、ハンバーグ食うか?
はい!頂きます!
美味い。写真を撮り忘れたのが残念。しかし、腹が強烈にいっぱい。。
お腹に優しいシジミの味噌汁
ハンバーグを食べてもう少し時間が経ってから・・・
味噌汁の時間やな。飲むか?
はい!頂きます!
はあー。しじみの味噌汁がビールにまみれたお腹に優しい。でも腹が。。
ジャグジーで食べるひんやり冷えたそうめん
深夜2時くらい。他の参加者さんが遅れて兄貴邸に到着し、簡単にお話を終えてから・・・
お風呂入ろか。ジャグジーでそうめん食おう。
はい!頂きます!
兄貴邸の豪華なジャグジーで映画を見ながらそうめんを頂きました。そうめんは別腹。あっさりしてて美味い。
もうあかん。。腹がパンパンや。
※写真を撮り忘れましたが全て実話です。
こんな感じでドンドンと美味い食事を皆さんに振舞って頂きました。このおもてなしの姿勢を大富豪から学べるわけです。自分でも出来るおもてなしを自分のゲストにしようと思います。まさしく背中を見せてもらっています。
まとめ
今回の訪問も2日間でした。もっと時間が欲しかった。学べるものが本当に多く、また居心地よくさせてくれる気配り、心配りは本からだけで学べるものではなく、兄貴と同じ時間を共有しないと身につかないものだと思います。
今回も沢山のものを頂きました。この経験を僕も他の人たちに伝えながら、自分自身も頑張っていきたいと思います。また半年後に会いに来ます!その時はまたよろしくお願いします!