一緒にリサーチ

リストが大切
昔から「店が火事になっても顧客台帳さえあれば、何度でもやり直せる。」という言葉があるように、現代のビジネスにおいても顧客リストは非常に重要です。

Web集客ではこの顧客リストというのは一般的にメールアドレスのリスト。メールアドレスのリストを構築し、お客と関係を築くことが現在のウェブ集客では必須です。これが出来てさえいれば、例えあなたのビジネスが何らかのトラブルに巻き込まれて廃業になったとしてもやり直すことができます。

本日はメルマガの読者の集め方についてご説明したいと思います。効率のみにフォーカスして無駄に質の悪いリストの数だけを集めるものではありません。お客との関係=メルマガリストの質にも意識した方法になりますので、ご参考にして頂ければと思います。


【目次】

1.考え方:価値のある情報を提供する

2. テーマを決める
2.1 ニッチすぎるテーマは危険

3. メルマガ読者を増やす為の注意点

4. オプトインページを作る
4.1.オプトインページの成否を分けるポイント

5. ページを出来るだけ露出して読者を増やす
5.1. 広告を使って読者を集める
5.2. 紹介で読者を集める
5.3. SNSを使って読者を集める
5.4. SEOで読者を集める

6. やってはいけないメルマガ読者の集め方


1.考え方:価値のある情報を提供する

価値を伝える

メルマガに登録してくれた読者は有益な情報を求めています。あなたのメール受信箱にも通販で購入したショップや、何か知りたいことについて登録したメルマガから、毎日沢山のメールが届いているのではないでしょうか。

メルマガの読者獲得で重要な事は、見込み客の知りたい情報を提供するということです。あなたが既に有名人であれば日記のようなメルマガでも登録してもらえるかもしれませんが、そうでない場合はあなたが書いているメルマガは、読者にとって価値があるものだと分かってもらわないといけません。

逆にやってはいけない事は、あなたが書きたいことばかりを、お客のことを考えずに配信し続けることです。最初に間違った考え方(あなたの言いたいことだけを言う)でメルマガをはじめてしまうとかなりの確立で失敗しますのでご注意下さい。


2.テーマを決める

既にあなたがビジネスを始めているのであれば、その中で読者が興味をもっているテーマについてメルマガを書きましょう。上述したように、あなたが伝えたいテーマではいけません。あくまで読者主体です。


例えば、こんなメルマガのタイトルはダメです、

○○ショップのスタッフ通信

○○社長の奮闘記

会社を首になった俺がPC一台で南の島でのんびり暮らすまでの道のり


既にあなたに知名度があり、お客があなたの完全なるファン(信者)であればOKです。そうでない場合は、このメルマガタイトルを見ただけで、読者はどうでもいい内容だと思ってしまいます。

一般的に読者が興味を持っているテーマはビジネス、投資、自己啓発、恋愛、健康、人間関係、趣味などです。これらのカテゴリーの中で、ある程度のニッチを探してテーマを決めるとライバルと差別化をすることが出来、読者を増やしやすくなります。


2.1 ニッチすぎるテーマは危険

「ニッチのなかにリッチあり。」アメリカのコピーライター ダンケネディはこのように伝えています。しかししかし、ニッチすぎるテーマは極少数の濃い読者を集めることが出来るのですが、母数が少なすぎて問題になります。

濃い読者が毎回あなたの商品を毎回沢山買ってくれるかというと、そうではありません。お客の財布にも限界があります。


例えば、
最近でこそ時代が変わっていますが、男性用の化粧品などは一昔前ではニッチすぎました。

男性用の化粧品の市場を選ぶのであれば、女性用の化粧品でカテゴリーを「30代 肌荒れ オーガニック」とニッチにしたほうが母数もあり、お客も無理なくその化粧品を買い続けることができるので、市場としてはコチラのほうが魅力的です。


もう1つ例をあげますと、ペットのカテゴリーであれば

「アマゾンに生息する昆虫をペットにする」というニッチを選ぶのではなく、

犬・猫などで、「デブ猫、デブ犬」にカテゴリーを絞ったほうが

母数も多いニッチになりますよね。ニッチを狙えという言葉は嘘ではありませんが、ニッチ過ぎるのは問題です。


3. メルマガ読者を増やす為の注意点

注意点

この「1. メルマガ配信の考え方」と「2.メルマガのテーマ選び」がとても重要です。この2つを知らずにメルマガ配信を開始してしまうと、読者が集まらずモチベーションが下がって継続することが出来ず、失敗に終わる可能性が高くなります。


読者を増やすテクニックだけを学ぶ人の多くは、ここが出来ていません。

相互紹介がいい!このASPに登録したほうが良い!○○のツールを使ったほうが良い!というのは、自分のことしか考えておらず読者のことを考えていない状態。読者が読みたい情報を与え、ライバルと差別化されたテーマを選ぶということが出来てから、読者を増やすのが正しい順番です。

次からは具体的なメルマガ読者の増やし方についての説明です。

4.オプトインページを作る

オプトインページとは情報を探している見込み客が、一番最初に訪問するページのことです。メルマガ登録の入力フォームやボタン以外のリンクを一切なくしたページで、そのページに訪れた見込み客はそのページを読むか去るかというページのことです。オプトインページの例はこちら。

他のページへのリンクがないので、見込み客も集中してそのページの内容のみを読むことが出来ます。このオプトインページで単に、メルマガに登録して下さいとお願いするのではなく、あなたのメルマガが登録する価値があると伝えます。


4.1.オプトインページの成否を分けるポイント

キャッチコピー

キャッチコピーがあなたのページで最も読まれる箇所です。そのページを訪問した見込み客がまず最初に目にするのがキャッチコピー。見込み客はここでそのページを読む or 去るという選択を3秒以内にします。

この3秒で見込み客の関心を掴むためのキャッチコピーを作らなければいけません。

詳しいキャッチコピーの作り方については
バカ売れキャッチコピーはこう作る!4つのお客の心理から徹底分析をご確認ください。



オファー

オファーというのは見込み客に対しての取引条件です。今回はメルマガの登録が目的ですから、見込み客がメルマガを登録しなければ損をしてしまうという提案をしなければいけません。

アメリカのトップ マーケッター ジェイ・エイブラハムは「見込み客が抵抗できないようなオファーを作らなければいけない」と伝えています。Noというのが逆に難しいオファーという事です。



例えば、

メルマガに登録をしてくれたら5万円で販売しているDVDを無料でプレゼントします。

メルマガに登録してくれたらランディングページのテンプレートを差し上げます。

インターネットを使ったビジネスであれば、コンテンツ自体の原価はほぼ無料。このように無料で提供できるものを見込み客に提供し、登録しないほうが損だと思ってもらることで登録率を上げることが出来ます。



4.2.オプトインページをテストする

オプトインページを一度作ったら、そのページの成否をテストします。上述したキャッチコピーやオファーの内容を変えて、少しずつ成約率(登録率)の高いページに仕立て上げていくのがポイントです。



ページテストをするときの注意

テストをして成約率を上げていこうと思えば、いくらでも出来ます。例えば、上記のキャッチコピーやオファー以外の内容、言い回し表現などを変えてテストすることもできます。


しかし、このテストの目的はメルマガの読者を増やすこと。そして収益をあげることですよね。

効果にインパクトがあるところ以外を改善し続けても、成約率が上がるのはほんのわずか。それであれば、インパクトのあるところのみを改善し、早くページをつくる。他にもページを作るという作業に時間を使ったほうが収益に大きな差が出ます。



5. ページを出来るだけ露出して読者を増やす

メディアで露出

メルマガの登録率が高いページが出来れば、そのページを出来るだけ多くの人たちに見てもらいましょう。作ってしまって終わりではありません。露出を増やすため、広告・紹介・SNS・SEOを使います。



5.1.広告を使って読者を集める

広告は一番早くて重要な露出方法です。Webマーケティングは無料で出来る媒体も多くあり、集客にコストをかけたくない人が多いのが実態です。しかし、コストをかけなければ時間と手間がとにかくかかります。

ビジネスにおいてスピードは命。自分がもたもたとしているときに、ライバルが同じテーマで勢いよく伸びていったらあなたの負けは確定です。広告だけに頼る必要もないですが、広告を全く使わないという選択肢はないと思います。



PPC広告

GoogleやYahooが提供しているクリック報酬型の広告です。現在このPPC広告の値上がりはとにかく高い。キーワードによっては1クリック500円というものもあります。

PPC広告をするのなら、ミドルワード、スモールワードをとにかく沢山設定する。ビッグワード狙いは一昔前から大手しか出来ない戦術です。自社の予算と相談しながらどのキーワードが最も効果的にアクセスを集め、登録につながるかをテストしていきましょう。キーワードとコスト管理分析がかなり大変ですので、アドワーズの広告業者に任せてもいいかと思います。



Facebook広告

ユーザーが2,200万人以上もいると言われているFacebook。広告単価は以前と比較すると上がってきていますが、まだまだ利用価値のある広告です。

性別、所在地、年齢層、趣味・興味などターゲットを細かく設定することもでき、また500円/1日から広告を投稿することができます。おすすめの広告媒体です。



5.2. 紹介で読者を集める

もし知り合いにブログ、Facebook、メルマガなどで影響力のある媒体を持っている人がいたら、その媒体で紹介をしてもらいましょう。○○さんの紹介、おすすめだからということで、登録率も高くなります。

紹介で気を付けなければいけないのは

・紹介者にお礼をすること

・紹介者の顔を潰すようなことをしない


あなたから依頼して紹介してもらった場合、紹介者には何らかの形でお礼します。逆にあなたの媒体で紹介者を紹介してもいいですし、金銭的な報酬でもかまいません。もらったらもらいっぱなしというのが一番よくありません。

そして紹介で一番気を付けるのが、紹介者の顔を潰すようなことする事です。常識的過ぎることですが、もともとは紹介者の見込み客なわけですから、そのお客にメルマガ登録後に変な情報商材を売り込みまくったり、スパムとなるような事をしてはいけません。

※基本的な考え方のベースがなく、自分が売り込みしたいときにだけ、売り込みメールを送るというのはかなりの人たちがやっています。



5.3. SNSを使って読者を集める

現在は様々なSNSがありますよね。アメブロ,Facebook, Twitter,Google+,Youtube,Tsuなどなど。これらは主に無料の媒体で、また抜群の集客効果があります。

現在のおすすめ媒体はアメブロとFacebookです。

これらの媒体は利用者も非常に多い為、これらのメディアで露出することが現在のメルマガ読者を増やす為に必要な方法です。


アメブロで読者を増やす

アメブロではオプトインページへの導線(リンク)を準備しましょう。見込み客がどこからでもそのページにいけるように

・トップメニュー

・メッセージボード

・サイドフリースペース

・毎記事下

にリンクを設置します。



アメブロでもブログを作りこんでいくテーマを決めてそれについて記事を量産し、読者登録をして読者を増やしていきます。アメブロのカスタマイズ、集客方法に関してはこの方の方法が参考になります。



Facebookで読者を増やす

Facebookでは自分の個人ページ、Facebookページの2種類があります。個人ページは友達の上限が5,000人までですが、Facebookページでは上限はありません。使い分けに関しては多くFacebookコンサルが色んな事を言っていますが、私は手間をかけずにメディアを構築する方法を推奨しています。

多くのFacebookコンサルがいいね!やコメントを積極的にするように推奨しています。また自己ブランディングを確立したり、色んな肩書をつけさせたり。そんなものなくても、集客できるメディアは作れます。



こちらのFacebookメディアを参考にしていただければ分かるようにこのページでは記事の更新は1-3回/週程度。

売り込まずに売れるセールス戦略。Web集客・販売で 今すぐ使えるメッセージの伝え方

他の人たちにいいね!やコメントを積極的にして集客しようとしたことはありませんし、運営に手間はほとんどかかっていません。しかし、このFacebookページからのリスト獲得は現在では10-25件/週あります。



5.4. SEOで読者を集める

狙ったキーワードでSEOで検索上位を獲得することができれば、そのサイトからは大量のアクセスが流れてきて、メルマガの読者が増えます。しかし、SEOはある程度成果が出るまで時間がかかりますので、最初からSEOを目的とだけした読者の集め方はお勧めできません。

価値のあるコンテンツを作り続けた結果、リンクを獲得してSEO効果が出るという形になります。



6. お勧めできないメルマガ読者の集め方

お勧めできないメルマガ獲得法

・名刺交換をした人を登録する

・相互紹介サイトに登録する

・まぐまぐ、メルマなどの無料登録配信スタンドに登録する

・懸賞サイトを使う

・アメブロで内容も見ずにコメントつけまくる

・リストを買う



これらは読者を増やすためのテクニック的なものとして多く紹介されていますが、一部のやり方は自分のことだけ考えて、見込み客のことを基本的に考えていない行為です。

多くの情報アフィリエイト系がこれが儲かるテクニックだといわんばかりにこのような方法を推奨していていますが、これらで得られるメルマガ読者の質は高くありません。お客になってくれる可能性が低く、数だけが無駄に集まるというお粗末なしろものです。



まとめ

メルマガの読者を増やすということは現在のインターネットを使ったビジネスでは非常に重要です。しかし、テクニックだけに注目して登録してくれる読者のことを何も考えないやり方をしてしまうと、あなたのお客はすぐに去っていきます。

メルマガは見込み客とのコミュニケーションの場の1つ。お客が欲しいものを与え、お客の為に価値を提供し続けるというスタンスがないとメルマガの読者は増えていきませんので本質を忘れないでほしいと思います。