知らなきゃ後悔!コピーライターになる前に確認すべき報酬の裏側

コピーライター 報酬の決め方

コピーライターは本当に稼げるのだろうか?コピーライターになれば、ライティング1件で2,000万円の報酬や、成果報酬でクライアントがあなたが書いた文章を使い続ける限りほったらかしで収入が入ってくるなどという「簡単に大きく稼げる」という期待を持っていませんか?

このような事は全くの嘘ではないのですが、このレベルに行くまでには通らなければいけない道があり、特に報酬の面で「これ」を知らないとクライアントを獲得してから後悔することもありますので、その事実をお伝えしたいと思います。

この記事を読むことにより、コピーライターを目指しているあなたが、これから出くわすであろう問題を事前に知ることができますし、この事実を知ってそれでもコピーライターになりたいのか改めて考えることが出来ます。コピーライターになってから後悔してほしくないので、以下にコピーライティング講座では教えてくれない事実についてご紹介します。

 

1.コピーライターの種類を知る

2.コピーライティングは価値を伝える技術

3.コピーライターになるのは難しい?

4. 稼げるコピーライターに必要なこと

5. コピーライターの報酬の決め方

6. コピーライターになる為のトレーニング方法

 

1.コピーライターの種類を知る

コピーライターの種類

コピーライターには大きく分けて2種類あります。

・広告代理店のコピーライター

・ダイレクトレスポンス型のコピーライター

 

同じコピーライターといえど、これらの2つは全く違うものを作ります。よくテレビCMや大企業のキャンペーン、雑誌などでみられるコピーがありますが、それは広告代理店のコピーライターが書いたもの。以下のような例があります。

・セブンイレブンいい気分

・やめられない止まらないカッパエビセン

・ワンパクでもいい、たくましく育ってほしい

 

他にも、広告代理店とは違いますがコピーライター糸井重里さんが書くジブリのコピーも同じジャンルに分ける事ができます。

・となりのトトロ 「このへんないきものはまだ日本にいるのです。多分」

・千と千尋の神隠し「トンネルのむこうは、不思議の町でした」

 

これらのコピーは商品や会社のイメージを伝える為のコピーです。広告代理店などはこのようなコピーを作り、報酬はあくまでサラリーマンですのでコピー1本で数千万円、成果報酬で継続的な収入というものは得る事ができません。

 

一方ダイレクトレスポンス型のコピーは、お客に行動してもらう為のコピーを書くのが主な仕事です。行動というのは、商品の購入、問い合わせ、資料請求など。あなたがビジネスを営む上でお客に取ってもらいたいアクションをとらせる為の文章作成法の事です。

もしあなたがダイレクトレスポンスを使った通販会社に勤めるとなると、それもサラリーマンですので、報酬は一般的なものになります。しかし、フリーのコピーライターとしてクライアントのビジネスをサポートする場合、報酬額に限りはありません。

 

以下にダイレクトレスポンス型のフリーのコピーライターになる為の方法と、その報酬の裏側についてご紹介します。

 

2.コピーライティングは価値を伝える技術

価値を伝える技術

お客に行動してもらう為には、お客に商品・サービスの価値をしっかりと伝えなければいけません。広告代理店のコピーライターの場合はイメージを伝えますが、彼らの仕事はお客を行動させるものではありません。

「セブンイレブンいい気分」といったところで、お客がコンビニに駆け込むことはありません。

「ワンパクでもいい、たくましく育ってほしい」と伝えて、丸大ハムを求めてスーパーに駆け込むことはありません。

しかし、ダイレクトレスポンス型のコピーライターは、見込み客が求めているものを事前にリサーチし、行動せざるを得ないメッセージをウェブやDM、チラシなどに書いて売り上げ・利益アップにつなげます。このメッセージを投げかけることにより、お客はそのことが気になって、あなた書いた文章が頭から離れなくなり最終的には行動を起こします。

 

3.コピーライターになるのは難しい?

 

コピーライターになるのは難しい?

ダイレクトレスポンス型のコピーライターになる為に、資格が必要というわけではありません。また学位や学歴も必要としません。多くのサイトが、「名刺を作る。」「いきなり名乗ってしまう。」ということでコピーライターになれると言っていますが、それは間違ってはいません。

しかし、コピーライターになることは簡単なのですが、そこから稼げるようになるかというと話は別です。多くのコピーライティング系の教材や講座では、簡単に見込み客を洗脳し、購入させることが出来ると言いますが、これは嘘です。詳しくは、コピーライティングで売れない原因とは?講座では教えてくれない3要素に書いています。

それでは、コピーライターになって稼ぐ為に必要な事と言いますと・・

 

4.稼げるコピーライターになる為に必要な事

稼げるコピーライター

稼げるコピーライターになる為には以下の4つの要素が大切です。

・実績がある

・専門性がある

・とにかく書く

・自分をアピールする

当然のことのように聞こえるかもしれませんが、この4つの要素の全がかみ合わないと稼げるコピーライターにはなれません。1つずつ具体的に説明していきます。

 

コピーライターとしての実績の作り方

実績はとても重要です。コピーライティングの勉強をして、色んな著名人の格言やテクニックについてやたら詳しい人がいます。ですが、そんな人に限って実績はというと、「まだ書いたことはありません」という場合が実は多いのです。

これはノウハウコレクターと同じ。コピーライターとなると決めて、勉強したのであれば、当然ですが書かなければいけません。一番最初に書くコピー。それはあなたがこれから書くコピーの中で一番下手くそなコピーです。しかし、それを継続することによりあなたのスキルは着実にアップし、結果が出るコピーを書けるようになります。

 

特定の分野で専門性を持つ

コピーライターとしてライティングをするときに、多くのリサーチをします。そのリサーチの際に毎回新しい事を調べるよりも、自分の得意とするジャンルを決めてさえしまえば、自らの深い知識によりリサーチをする時間も短縮できますし、また内容の濃いコピーを書くことが出来ます。

ジャンルを絞るときにお勧めなのが、人の悩み・欲求が深いジャンルを選ぶことです。一般的に以下のカテゴリーが多くの人たちが求めているものです。

・投資

・恋愛

・自己啓発

・ダイエット、美容

・ビジネス

・特定の趣味

 

とにかく書く。書いて書いて書きまくる。

ジャンルを絞り、自分が何を書くか決める事ができたら、あとは書くだけです。お勧めなのは専用のブログを開設すること。最初は1,000文字-2,000文字を書くのに大変だと感じるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単に書けるようになります。

そして多くの人が最初にぶち当たる壁なのですが、書くネタがないということで書き続ける事が出来ない人が多いです。これについては完全なるリサーチ不足。またネタの作り方を知らないからです。

リサーチの方法については、情報収集ツールボックス 22のリサーチポイントに全てのリサーチ方法をまとめています。

ネタの作り方については、これで継続できる!一生 ネタに困らないメルマガの書き方 5つのマル秘テク!が参考になると思います。

 

自分をアピールする

自分がコピーライターと名乗り、勉強し、ブログも開設しました。あとはどのようにしてお客を見つけるか。最近はインターネットでいかにお客を集めるか、ネットでお客を集める事がある種のトレンドのようになっていますが、まず最初はリアルで人に会いに行きましょう。

ビジネス交流会に参加し、自分がコピーライターであることを紹介しましょう。優秀なコピーライターは人手不足です。あなたが書くことで売り上げアップのお手伝いが出来ると伝える事が出来れば、書いてほしいという人は沢山います。

実際に私も交流会で名刺交換をしたときに、書いて欲しいとよく言われます。大切なのはまず最初の一歩。しっかりと勉強し、自分はコピーライターであると自信をもって人前でアピールすることができれば、仕事を獲得することが出来ます。

 

5.コピーライターの報酬の決め方

コピーライターの報酬とは

仕事が決まると報酬をもらわないといけません。まだ他の人の為に書いたことがないと言っても、1,000円でもいいので絶対に報酬をもらう事をお勧めします。

無料で仕事を受けてはいけない3つの理由

・ちゃんとしたものを書かないといけない意識になる。

・依頼者も仕事として依頼することが出来るので、言いたいことが言える。

・プロとして仕事をするのに無料クセを最初からつけてはいけない。

 

お金をもらう事で「無料だからちょっと失敗してもいい」という逃げ道を自分から外します。依頼者も無料だと、書いてもらったコピーに対してあまり意見などがしにくくなりますが、お金を払ってもらう事で言いたいことを言ってもらえます。またプロだという事も認識してもらえます。

もし無料でするのなら、その代わりにお客様の声を必ずもらいましょう。お客様の声は無料でなくても、貰う必要がありますが無料であればもらいやすくもなります。

次に具体的な報酬の受け方についてですが、ここからが非常に重要です。

 

案件ごとで報酬をもらう

ある程度 人の為に書く経験を積んだら、自分の報酬をしっかりと決めなくてはいけません。報酬の決め方は人それぞれですが、参考までに現在の私の案件毎の報酬の例を紹介します。

・セールスレター作成:15万ー20万円/A4 10-15ページ

・ステップメール作成:5万円(10本まで)

・DM作成:5万円/1件

・チラシ作成:5万円/1件

・キャッチコピー作成:3万円/1件

 

私の場合は自分のビジネスモデルによりこの報酬が適切だと思っていますが、これよりもっと高く値段設定をしている人は沢山います。外注して自分が監修するのも一つのやり方です。案件ごとの報酬の価格設定ではビジネスモデルが大きく影響してきます。

 

成果報酬で報酬をもらう

あなたも成果報酬と聞くと、お客の売り上げが上がるにつれて自分の報酬もあがるという大きな期待を描くかもしれません。また多くのコピーライティング系のセミナーで講師が、「自分の収入は成果報酬の為、1本のライティングで2,000万円以上を稼ぎだしました」などと言っているものもあります。

確かに成果報酬は一度書いたら、クライアントがそのコピーを使う限り、収入が入り続けるという素敵なものですが、あまり知られていない大きな落とし穴があります。

 

知らないと痛い目を見る!成果報酬の落とし穴

・書いたコピーが使ってもらえない

・クライアントが広告を使わない

・クライアントが売り上げを正しく報告しない

成果報酬が儲かるからと言って、簡単に成果報酬で仕事をとってしまうと痛い目にあいます。実際に私が体験した例もありますので、1つずつ説明します。

 

1.書いたコピーが使ってもらえない

成果報酬ですので、クライアントも気軽にライティングの依頼をしてきます。これからビジネスを始めるクライアントの場合は使ってもらえる可能性が高いですが、既存のレターやページを変更するという場合になると、突然 クライアントがあなたが書いたレターを使わないという事があります。

それはいつも突発的なもので、既存のページを少しクライアント側でいじったら急にうまくいき始めた。ページの変更が面倒になったなど、クライアント側の勝手なものがあります。

 

2.クライアントが広告を使わない

成果報酬を依頼してくるクライアントは2つに分かれます。

・上手くいっている企業で成果報酬にするからいいコピーを書いてほしい。

・良いセールスレターが初期費用なしで手に入れたい。

 

前者の場合は、ガンガン広告をかけてくれます。売れるレターの重要性も理解していますし、成果報酬にすることでライターのモチベーションを上げてくれます。

一方、後者の場合は素人が多い。ウェブのマーケティングにお金をかけたくない。あまりお金がない。良いレターの価値を分かっていない。などで、初期費用削減の為に成果報酬を望むクライアントです。

後者の場合、広告の重要性もあまり理解していないケースが多く、あなたが書いた質のいいセースルレターも人に見られることはないという悲しい結果になります。人に見られないともちろん売り上げもありませんし、成果報酬もありません。

 

3. クライアントが売り上げを正しく報告しない

主に成果報酬は売り上げで換算します。契約にもよるのですが、そのプロジェクトの全ての売り上げ(メルマガによる販売、アフターコールによる販売、バックエンド商品の販売)のパーセンテージというのも可能です。

利益換算は売上にかかる費用の換算がありますので、人を雇った、設備を入れたなどクライアントの都合で変わる場合があります。非常にややこしくなりますので、売り上げからのパーセンテージをお勧めします。

 

そして問題なのがクライアントが売り上げを正しく報告しないこと。ショッピングカートや受注システムに入れるIDとパスワードをもらう事ができれば、ウェブからの売り上げに関してはあなたも把握することが出来ます。

しかし、電話から売り上げにつながったもの、クライアントがリアルで成約したものは完全に把握するのは難しくなります。受注システムのID、パスワードももらえることが出来ず、完全にクライアントからの報告ベースになると、必要なのはクライアントとの信頼関係です。

 

4.正しい成果報酬の仕事の取り方

上記の理由から、初心者が簡単に成果報酬で仕事をとろうとしてはいけない事が分かります。ではどのようにして成果報酬にするのか?ある程度実績があれば、クライアントにも強気で意見もできますし、ガチガチに契約書で固めるという事もできます。

しかし、まだ経験が浅い場合は案件ごとの報酬を繰り返して仕事することです。もしあなたのコピーが良ければクライアントは何度もあなたに依頼してきます。仕事を通して信頼関係を構築してから、成果報酬を提案するのが正しいやり方です。

 

コピーライターになる為のトレーニング

トレーニングを受ける

講座を受ける

コピーライター系の講座は沢山あります。前述したようにコピーライターにもイメージコピーを書くコピーライターとダイレクトレスポンス型のコピーライターがあります。他にも記事ライターやブログライターなどもあります。

あなたが将来的に得たい成果をしっかりと考え、それぞれのコピーライティング講座で学べるものを確認しましょう。ダイレクトレスポンス型のコピーライティングの場合、煽り系のコピーで強烈な言葉を使ってくるものがありますが、そのような文章で集客している講座はそのような文章を書くようになります。

 

独学で勉強する場合

ダイレクトレスポンス型のコピーライティングではお客に反応を促す文章を書きます。その為に人間の行動心理を理解しなければいけません。またジェイ・エイブラハムやダン・ケネディのように一流のマーケッターはコピーライターでもあります。マーケティングの本も必ず読みましょう。

以下がお勧め本になります。

・ザ・コピーライティング:ジョン・ケープルズ

・10倍売る人の文章術:ジョセフ・シュガーマン

・究極のコピーライティング:ダン・ケネディ

・ハイパワーマーケティング:ジェイ・エイブラハム

・アイディアのちから:チップ・ハース、ダン・ハース

・シュガーマンのマーケティング30の法則:ジョセフ・シュガーマン

・人を動かす:デール・カーネギー

・7つの習慣:スティーブン・コビー

・非常識な成功法則:神田正則

独学でなくてもコピーライターを目指す場合は上記の本はすべて読むことをお勧めします。

 

まとめ

今回、主にご紹介したのはダイレクトレスポンス型のコピーライターになる為の方法です。ダイレクトレスポンス型のコピーライターになれば商品・サービスの本当の価値を伝えることが出来るので、インターネットを使ったビジネスにおいては求められる存在です。

しかし報酬に絡んでくるトラブルは事前に知らないとコピーを書くだけ書いて何も収入がないということがあります。特に成果報酬においてはこのような事が頻繁にありますので、成果報酬という甘い言葉に惑わされずに、しっかりとキャリアを積んでコピーライターとしての仕事を確立していきましょう。