クロコダイルの革製品。これは私たちの観光ツアーサービスで人気のある商品で、お客様の質問などにお答えするために私自身も常にクロコダイルの勉強をしております。

そして昨年より御縁があって、タイの東北地方 イサーンと呼ばれる地域でクロコダイルを飼っているという人から問合せを受けました。

「クロコダイルの販売に協力してくれませんか?」

その人の話を聞くとまあ面白くクロコダイルも含めてその人に興味をもち、その方のクロコダイルファームにこれまで3回訪問をして来ました。今回の記事はこの出会いからビジネスを通じてタイの田舎に貢献をしていく活動日記です。

ロイエットについて

場所はタイ東北地方イサーンのロイエット県です。そこはバンコクから車で約8時間。飛行機なら1時間の距離。ロイエットは県でクロコダイルの養殖を推していてイサーンでは最も多くのクロコダイルファームがあるとの事。

バンコクやパタヤ、プーケットなどに行く日本人観光客は多いと思いますが、イサーンに行く機会はあまりないですよね。

えらい歓迎される

実際に私が訪問した時に村をあげての歓迎をされたくらいです。タイの田舎の人からすると日本人が村に来るなんてとても珍しいみたいで、お祭りをする口実か何か分かりませんがとにかく歓迎をして頂きました。

村の女性(おばちゃん)たちが民族衣装のようなものに身を包みタイの伝統的なダンスをしてくれたり、縁起物のような紐を腕に巻いてくれたりしてくれました。

クロコダイルの魅力

革の宝石と呼ばれるクロコダイルレザー。エキゾチックレザーの代表格とも言えるクロコ革は高級ブランドのバッグや財布などの素材として使用されています。

一般的にクロコダイルレザーは高級品です。特に腹革に人気があり、ワニ同士の喧嘩によって傷がつかないようにお一人様の部屋で育てられていたりもします。

革の鞣(なめし)にこだわる

皮を革にするためには鞣という工程が必要です。皮はそのままだと腐ってしまいますので鞣すことで皮に強度と柔軟性を持たせます。そして主に鞣の方法には2種類あります。

クロムなめし

クロム塩基という化学薬品を使用した鞣方法です。皮に薬品が浸透しやすく鞣す時間も短いことから大量生産に向いており、現在の殆どの革製品がクロム鞣で加工されています。

植物なめし

一方、植物成分を使ったなめし方法もあります。これは古代から使用されているのなめし方法で、このロイエットの工場で行われているのも植物なめしです。植物なめしはクロムにくらべて時間と手間がかかります。

しかし皮の鞣しには水を大量に使い、その水が汚染されているとそこで生活する人たちの健康に害を与えかねないので敢えて植物なめし方法にこだわっています。

クロコダイル協会の会長さんにご招待頂く

クロコダイル協会の会長さんのファームではワニのブリーディング(繁殖)をしています。パパワニとママワニが飼われていて、ここで繁殖させて各ファームに子ワニを提供していきます。

会長さんのおもてなしでファームの中に立てた小屋でワニを見ながらコーヒーを飲むという、シュールで貴重な体験をさせて頂きました。

タイ東北地方 イサーン地域の現状

早すぎる出産

現地をガイドしてくれた方の話では、イサーンでは貧困と欲求のバランスが取れておらず、また貧困を問題視していない傾向があるとのこと。早い場合で15歳くらいで妊娠・出産。

そして旦那も若いので大体が子供を置いて逃げだし、女性は子供を両親に預けてバンコクに出稼ぎをする。男性は酒・ギャンブル・ドラッグに溺れるものも多く、女性はそんな男性を支えたり 見限ったりしている。

選択肢を知らない

生まれてから貧乏、また周囲の大人も貧乏。なので子供の頃に「選択肢」というものを知らない子供がいる。どうせ家の農家を継ぐのだからといってモチベーションが上がらず勉強しない学生も多い。

学校ではキャンティーンという食堂で食事をするのだが、お金がない親は子供にお金をあげれないので子供も恥ずかしくなり学校に行くのをやめる。

高利貸しからの借金

とはいえスマホやネットは普及しており、娯楽になけなしのお金や借金までして使ってしまう。銀行からお金を借りれない農民が田舎の高利貸しからお金を借りて、最終的に土地を取られてしまうことも多々ある。農民が土地を取られてしまっては何も出来ない。

このように田舎ならではの問題があり、彼らはそれらを問題視はしているがどうしようも無いという諦めに入っている。しかし、貧困だからといって不幸ではない。実際に話をしてみるととても明るく、楽しそうでもある。

金がないけど周囲の人たちが助けてくれるコミュニティーも出来ている。なので現在の彼らの状況を可哀想と思い悲観的になるのはまた違うと思いました。

ロイエット訪問中に「日本人が村に来ているぞ!」という噂が広がり「沼魚の漁をしているからちょっと来てくれ!」といわれて行ったところ、とても皆さん楽しそうにきゃっきゃハシャイでくれました。とてもピュアです。

日本人として、事業家として出来ることを考える

頻繁に通う

上述したイサーン地域の現状に対して 実際にイサーンの人たちと触れ合い、彼らの暖かさや人の良さを実感し、何か出来ることをしたいと思いました。

彼らも「支援」を強く求めていないかもしれない。単に外国人が村に来て話をしてくれるだけで嬉しいのかもしれない。※これは実際にいろんな人たちと触れ合ってみて感じたこと。

だからお金をぽんと寄付するのも悪くはないのだけれども「通う」ということを意識しました。本当に人が良い人たちなので、触れ合うことで彼らの生活の一部や娯楽に貢献できないかと思うわけです。

余談ですが、こうやって考えるとアイドルとか芸能人とかの役割ってなんか凄いなと思った次第です(僕はアイドルでもなんでもない ただのオッさんなのですが)。

クロコダイルで産業を作る

産業を作るとなると大きな話なのですが、ロイエットは県でクロコダイルの産業を推しています。でもワニを養殖するも売り先がないという事態。

私にお声がかかったのもこういう事態があっての事なので、じゃあ頑張ってクロコダイル商品を売ろう!とイサーンに出張して多くの現地の方と触れ合って決めました。

私の数少ない人脈から協力してくれそうな人たちにお声をかけさせて頂き、プロジェクトを立ち上げてロイエットのワニ革事業を伸ばす。

革だけを売るのではなく財布や名刺入れなどの製品にもするので、職人を雇用・育成にもなるかと思っています。

観光地としてアピールする

昨年の11月からロイエットに訪問をしていますが結構 面白い場所があったりします。またクロコダイル産業と絡めることでもっと面白い事になるかもしれない。

実際に体験してみたのですがクロコダイル協会の会長さんのワニ園でパパワニ・ママワニを見ながらのコーヒータイム。またクロコダイル肉のBBQやクロコダイルを使ったレザークラフト体験など。

企画次第ではチェンマイにも劣らない魅力的な観光が出来るのではと考えています。

上述したことは簡単ではないと思います。私 一人で出来ることなんて知れていますしどれくらいの事が出来るかどうかもまだ分かりません。

でも出来る限り多くの人を巻き込んでやってみようと思っています。是非 このロイエット・クロコダイルの活動に興味があるという方はご連絡ください。

自分のできる限りの社会貢献

ロイエット滞在中に小学校と中学・高校を訪問してきました。小学校では金銭的な寄付と文房具やサッカーボールなども寄付してきました。

小学校での話では6割くらいの子供の親が片親であったり、両親ともがバンコクに出稼ぎに行っている。

おじいちゃん・おばあちゃんに育てられている子供が割と一般的です。

文房具などの備品は自分たちで購入しないといけないとのことで、勉学に励んでほしいという思いも込めて大量に購入してきました。

でもこういう活動は継続しなければ意味がないと考えています。私個人的に無理をして支援をし続けるというもの出来なくはないですが出来れば事業として得た利益の一部を還元する。

またお客さんをロイエットにまで連れてきて巻き込んで、長期的な支援ができる体制を作っていきたいと思っています。

ロイエットの子供・学生たちとのふれあい

まとめ

ご縁から始まったクロコダイルの事業の本格化。そして事業を通してタイの田舎にも貢献しようと思ったのは私自身がタイという国で働かせてもらっており、私の周囲の多くのタイ人たちに支えらているからです。

タイに来て5年が経ちました。タイという国が好きになり、私の人生を大きく変えてくれたタイという国で私なりの恩返しがしたいと思った次第です。頑張るぞ!