英語に夢中な君へ。知らなきゃ損する、留学経験者の英語を使ったキャリア形成について話をしよう。

英語は自分の世界を大きく広げてくれる。僕自身、留学をして英語が話せるようになったおかげで、本当に沢山の濃い経験をしている。また日本で起業を失敗したにも関わらず、現在タイで起業をする事が出来ている。

僕は現在38歳で大学を卒業して15年が経つ。この期間の英語との付き合い方を改めて考えると全く持って行き当たりばったり過ぎた。見事なくらいだ。

留学中は英語の習得ばかりを考えていたが、その後は習得した英語をどのように使うかをしっかりと考えていなかった

だから英語のスキルをうまく使いこなせず事業を失敗して借金をしてしまったのだ

英語は習得するのがゴールではなく、英語を使って生きたい人生を歩むのが正しい英語との向き合い方だ

今回は①英語を勉強している人、②現在留学をしている人、③これから留学を考えている人、④留学を終えた人に向けて、僕が経験した事を踏まえて英語を使ったキャリア形成についてをお話ししていきたいと思う。

知っていて損はない話だとお約束しよう。

英語ってそんなに重要なんですか?

まず簡単にだが、僕の英語習得に関して少しだけ紹介したい。本編に影響しないので、ここは読み飛ばしてもらってもOKだ。

僕も昔は英語の習得に時間を捧げまくった人間だ。中学・高校・大学・留学(1年半)と11年半も英語を勉強してきている。

1つの言語を習得するのに11年半。。しかもネイティブレベルではない。我ながらセンスがないと落胆してしまうが勇気を振り絞って振り返ってみよう。

転学部までして大学で英語を勉強したんですけど。。

僕は大学生入学をした時は経済学部だった。しかし入学直後の半年間、見事に遊び呆けてしまって前期の単位が確か12くらいしか取れていなかったと思う。

一浪までして入った大学でこの有様は酷い。その時、将来について考えて英語の先生になりたいと思った。

高校生の時に塾の英語の先生に物凄くお世話になったからだ。我ながら単純な思考だ

経済学部では英語の教員免許は取れないから、外国語学部の英米語学科に転学の為の試験を受けて、2年〜4年までの3年間で外語の単位と教職の単位を全て取った。

教授からは「飯野君、ある意味前代未聞だよ。」と言われたくらい英語の勉強をしまくった。しかし、教員になりたかったのだが教育実習に行ったり、卒業生で先生になった人の話を聞くと

飯野飯野

あ、なんか違うな。。

と思い英語の先生の道は諦めた。3年間ガチで勉強したのに我ながら見事なちゃぶ台返しだ。しかし英語を使った仕事はしたいと思っていて、少し考えたら

飯野飯野

あれ?俺、英語喋れないよね。。

そうなのだ。大学の英米語学科では、英語の小説・文献を読み、英文学、英語の音声学、英語の言語としての歴史なども学んだ。しかし英語は話せなかったのだ

これが単位を取る為の英語の勉強と、実際に使う為の英語の違いを理解していれば、在学中にもっと海外から来た留学生に絡むようなキャンパスライフを送っていただろう。

オーストラリア留学で英語力を磨きました

英語が話せないなら強制的に話さざるを得ない環境に行こう。また海外経験はあった方がいいだろう。という事で大学卒業後にオーストラリア留学をした。実際はアメリカに行きたかったが予算の関係だ。

僕のオーストラリア留学の経験はこの記事に少し書いている。是非読んでほしい。

若者よ、令和の時代では海外で仕事・活躍をするのは憧れではない。もはや必須である。

英語を習得してしまうと見えてくる事実とは?

上述しているように英語を勉強している時は英語が全てだった。英語が出来る人をガチで尊敬し、海外で英語を使って仕事をしている人に心底憧れた。

オーストラリアだったら当時は美容師、エンジニア、会計士とかの職業だと永住ビザみたいなものが得られるという情報があり、真剣にエンジニアになろうかと考えたくらいだ。

しかし、留学から15年が経つ現在。僕にとって英語はもはや偉大で崇高でキラキラした存在ではない。この落差について説明していきたいと思う。

英語はツールでしかない

英語がそこそこ話せるようになると英語は所詮ツールでしかない事に気がつく。留学半年でそこそこ話せるようになっていた僕は英語は日常生活の一部であり勉強するものでないと感じていた。

就職して英語を使って仕事をすると更にその考えは確固たるものになる。

自転車が乗れるぜ!とドヤっている大人がいないように、一度習得してしまったスキルはそれが基本スペックとなりまた別のスキルが欲しくなるのだ。

ハーフには勝てない

純ドメの日本人が最近では小学校から英語を勉強しているのだが、残念ながらハーフには言語では勝てない。ハーフはまるでサイヤ人の王子ベジータのような言語界のエリートだ

育ってきた環境が違うから

ハーフは想像がつくように赤ちゃんの段階で耳元でダディー or マミーが「Oh, Baby I love you」とささやいてくれている。

また悪いことをすると「You, ◯◯◯!」と僕らが聞いたことのないような英語のスラングも使って怒られているかもしれない。

彼ら英語エリートは【英語のスタンダップコメディー】で爆笑して、【日本の漫才】を見て爆笑をするというギャリック砲ビッグバンアタックをぶちかましてくれる。強い。

そんな英語エリートであるハーフに、純ドメである僕たち英語の下級戦士が言語で勝つには、亀仙人や界王様に弟子入りしたり、精神と時の部屋で修行をしたりと血の滲むような努力をしないといけない。

断っておくが、英語を使う環境で育った日本人のことをハーフとして書いているが、ハーフの定義は言語ではないのは十分に理解しているし、環境によって一つの言語しか話せないハーフもいるのを知っている。

飯野飯野

当たり前だがエリート云々カンヌンは誇張した例だ。アメリカンジョークだ。クソリプはやめてくれ。

字幕なしで映画を観る

英語に没頭していた時は字幕なしで映画を観れることが何かカッコ良かった。また海外に住んでいると英語の映画では字幕はその国の言語が使われる。

そして僕が住んでいるここタイにおいては、タイ語字幕なので英語のリスニング力が必要となる。

休日に僕も映画をよく観に行くが英語での理解はアニメーション映画で8-9割、アクション系で6-7割、込み入ったサスペンス映画で半分理解できるかどうかだ。

ディカプリオ主演のウルフ・オブ・ウォールストリートのようなスラングだらけの映画はほとんど理解できない。しかしこの映画は絵面だけで十分楽しめたのだが。

字幕に頼っちゃダメですか?

この英語リスニング力をネイティブレベルに上げるには相当の時間を要する。恐らく英語圏でネイティブ達に囲まれて生活をすると出来るようになるかもだが、映画を字幕なしで観れること自体に価値はそれほどない

その環境が自ら選べるのであればそこで英語を学べが良いが、そこまでして英語力を上げることは君のやりたい事の方向性を明確にしない限り意味がないのだ。これに関しては詳しく後述する。

どうしても観たい映画があって100%理解したいのであれば日本語字幕で観ればいい。

僕たちよりも遥かに優秀な戸田奈津子さんのような翻訳家さんに甘えればいいのだ

英語習得は制約と誓約

このツイートにも書いたように英語の習得には環境が大きく影響する。日本語が普通に使える環境だとどうしても甘えが出てしまう。英語をマスターするには英語のシャワーを日々浴びなければいけない

僕が留学していた2005年とは大きく違い、現在ではスマホとネットの影響で手元に日本語コンテンツがいつでも召喚できてしまう。

しかし、クラピカが自分の具現化能力に制約をかけたように、君たちも英語を学ぶ環境に制約をかけた方が格段に伸び率は変わる

Netflixも英語コンテンツを英語字幕でみれば非常に使える教材だ。

ちなみに「制約と誓約」が分からない君はNetflixでハンター x ハンターを見るといいだろう。僕はバッチリとハマっている

英語レベルは留学期間も関係する

ここで補足しておこう。留学期間は無駄に長ければ良いということもないが、長い方が確かに英語力の向上に影響するのは間違いない。

僕も留学期間中は最初の3ヶ月の時の英語力より1年後の英語力の方が明らかに高かった。

どれくらいの期間、留学に行けるかどうかは君の予算や取れる時間に関係してくる。

個人的には1年くらい留学の経験はあっても良いと思うところだ。しかし、出来るだけ短期間で英語を習得したいという人は上のツイートの「制約と誓約」を是非とも意識欲しい。

英語を習得する本当の意味とは?

これまで、英語はツールだとかハーフに勝てないとか、字幕なしで映画を観る意味ある?とか英語習得に血眼になっている若者からしたら

若者若者

飯野さんケンカ売ってるんですか?

このようにキレられても仕方がないことをツラツラと書いてきた。すまん

でも実際に英語が出来るようになると、このように感じるのは僕だけではないのだ。

少し古いがこのデータを見て欲しい。

「留学に関するアンケート調査」『留学生・海外体験者の国外における能力開発を中心とした労働・経済政策に関する調査研究』(2009年、経済産業省受託研究)

Q. 留学を経験していない周囲の人と比べ、あなたが英語が「身についている」、「どちらかといえば身についている」、と回答したものに関して、現在のあなたの仕事に活かすことができていると思うものは何ですか?という問いに対してのアンケートだ。

注1) 複数回答。
注2) 対象は、「周囲の人と比べて身についていると思うこと」で、いずれかに「身についている」、「どちらかといえば身についている」と回答した1,328人。

1位 異文化体験によって身につけた 様々な背景や価値観を持つ人たちと協力する力

2位 海外の習慣や文化、考え方などを理解し身につけた国際感覚

3位 海外生活経験によって身につけた自ら行動する力

4位 語学力

5位 留学先で学んだ専門的な 知識・経験

6位 海外生活経験によって 身につけた忍耐力

7位 外国人とのコミュニケーション によって身につけた自己主張や リーダーシップ

8位 留学先の授業を通じて学んだ 論理的に考える力や討議する力

9位 留学先の授業を通じて学んだ ビジネスに関するスキルや知識、ビジネス感覚

10位 特にない

英語習得に命を燃やしていた人たちが一度英語が身についたと感じたら、仕事に生かすために出来るものは語学力より異文化体験や様々な価値観を持つ人たちと協力出来る力だとアンケートで答えている。

そして僕もその通りだと強く思う

このデータや僕の体験からして、仕事で英語を使う目的で留学するにあたって大切なことは語学の習得より異文化をナマで体験することなのだ

実際のところ英語の習得“だけ“が目的であれば、いつでもSkypeなどを使って安く勉強することが出来る。留学する必要はない。

ここから先は僕自身がいち英語習得者として、また英語の使い方を間違った悪い例として、そして英語を活用して海外起業をしている本人としての、英語との向き合い方についてお話をしていきたい。

なぜ英語を習得するのか?

飯野飯野

人生の選択肢が増えるからです。

英語を習得して15年の僕が「なぜ英語を身につけるのか?」と聞かれると、このように即答するだろう。

日本語しかできない人は日本語が通じるところでしか働くことが出来ない。もしくは通訳が必要になる。

しかし英語を身につけるとフットワーク軽く、英語が通じるところで色んな仕事が出来るようになる

もし君が何かの分野で天才だったとしよう。天才は1つのことを極めてその分野で活躍できる。しかし残念ながら天才でない僕たちはより多くの選択肢をもって戦略的に戦わなければ勝つことができない

専門知識がないと意味がない

そしてここが最も重要だ。英語が身についたとしても英語だけだと、仕事・役割としては英語の通訳か翻訳となってしまう。

この分野で勝負をするとなると上述したようにハーフと言語で戦う可能性がある。僕の知り合いのタイ人と日本人のハーフは通訳をしている人が多い。

ハーフに勝つためには相当な修行が必要だし、通訳・翻訳だけではこのテクノロジーが発展している現代においてはグーグルやA.Iにとって変わられる業界でもある。

だから必要なのは英語以外の専門性である

このツイートに書いたように英語はバイキルトなのだ。バイキルトが分からない若者はドラクエをちゃんとやってから僕のブログを読んで欲しい

専門性 × 英語 × 日本人

英語が先か、専門性が先かはどちらでもよいと思っている。留学などせずに就職をして専門知識をつけた人が、後から英語を習得するのでも問題ない。

要は日本人である君が日本の文化・仕事スタイルなどを理解した上で、かつ専門性もあり、英語で外国人とコミュニケーションを取れるというのが現代の国際人として大切なのだ

専門性は日本語で学んでOK

英語を習得した人が陥る罠だけれども、専門的なことも英語で勉強をしようとする。これは全くもって不要な努力だ

純ドメの環境で育ってきた僕や君は英語より日本語の方が遥かに早く物事を理解することが出来る。そして殆どの場合スキルや特定分野の専門的なことは日本語で情報が沢山ある

例えば君が英語に加えてプログラミングの専門性を身につけたいと思った時、プログラミング初心者が読む本は「初心者のためのプログラミング」「プログアラミング初級」などの本であり、「Basic Programing」などと英語で書かれている本を手に取ってはいけない。

専門知識はまず日本語で理解さえしてしまえば、あとで英語で理解するのはそれほど難しいことではないのだ。こちらの方が効率的だ。

若者若者

英語でしか入手できない情報があるじゃないですか。

イキってはいけない。確かに英語でしか書かれていない貴重な情報は沢山あるだろうが、君はまだ十分なスキルを手に入れていない。

荒野行動などのゲーム初心者がいかに貴重なノウハウを得たとしても、基本的に下手くそなので速攻で負けるのと同じことだ。

まずは基本的なパラメーターから上げよう。焦ってはいけない。

仕事に慣れて専門分野の知識を日本語で学んで、それでも必要な情報が英語でしか書かれていないのであれば、その情報を取りに行けばいい

注意して欲しいのだが、僕は外務省や外資のバリバリのエリートに向けてこの記事を書いていない。

そんなビジネス界のエリート達は僕のブログで時間を消耗するのではなく、イーロン・マスクが書いた英語のブログを読んでいるだろう

ちなみにElon Musk Blogでググったら、Mediumというプラットフォームで定期的に書いていた。新しい発見だ。

留学中だから出来る貴重な体験

専門性が重要だと上述したが、もう一つ大切なことがある。それは留学中でしか出来ない体験・経験をする事だ

僕は留学中に勉強とバイトしかしていなかった。デジカメを売ったりしてビジネス的な事も少しやったが、それもただの小遣い稼ぎで2個しか売れなかった

僕の留学中の後悔はといえば、なぜオーストラリアを車で一周しなかったんだろう。なんでエアーズロックにいかなかったんだろう。なぜゴールドコーストにダイビングをしにいかなかったんだろう。なぜオージーの彼女を作ろうとしなかったんだろう。。あげればキリがない。

我ながらクソつまらない留学をしてしまったと今では思ってしまう。仕事をしている現在では1ヶ月の休みを取る事は難しく、こういうのは時間のある留学中にやるべきだった。

飯野飯野

英語の勉強と金稼ぎはいつでも出来る。

そして人としての深み・面白みがこういう体験で現れる。20代の僕は英語の勉強と仕事しかしていなかったので全く余白のない人間で、人としての面白みに欠けまくっていたと思う。

留学中にしか出来ない事をリストアップして是非実行して欲しい

英語習得者の熟考すべきキャリア形成について

これまでの話を簡単にまとめてみよう。

海外留学と英語習得に対してどのように向き合えば良いのかをお話ししてきた。海外留学では英語より大切なことがあって、それを体験するために英語が必要だということ

何か禅問答のようだ

そして英語と仕事の関係性の説明もした。現代の国際人として仕事をすることにおいて英語は大切だが、成功する為には英語だけではダメで、英語以外の専門性が必要となる

では留学経験者が英語と専門性を伸ばして、それをどう使ってキャリアを積み上げていくのか

20代の僕はここが全く分かっていなかった。

行き当たりばったりすぎたので今のキャリアに至るまで遠回りをしてしまったが、以下に僕の体験を元にした英語を使ったキャリア形成についてお話をしていこうと思う。

英語を使った就職について

英語を習得した君はこれから就職をするだろう。せっかく英語を習得したのだからニートにはならないで欲しい。そして英語を習得した君が、就職活動で意識をしなければいけない事がある。

それは自分がどうなりたいかを知る事だ。これを知るにはまず君の価値観を明確にしなければいけない。

この価値観の明確化の話をここですると、ここから更に1万文字くらいを追加する事になるのでとりあえずこちらの記事を読んで欲しい。

成功する目標設定方法!起業家が最初にすべき大人の自己分析・計画・振返りの具体的な方法を紹介します。


就活をする時に自己分析をするだろ?それを常にアップデートしなければいけないのだ。なぜなら価値観は経験や人・良書との出会いで変わるから

外資でバリキャリとして高年収を目指すのか、商社で色んな国で駐在をするのか、日本国内で出張ベースで色んな国に出向いて働くのか、または海外で起業をするのかなどなど。

若者若者

飯野さん、どれもやったことがないから分からないです。

その通りだ。君がまだ就職をしたことがなければどのような仕事が自分に向いているのかも分からないし、英語を使った仕事も星の数ほどある。

だが英語を使ったキャリア形成の全容は理解をしておいた方が良い。

留学後の就職先

僕は留学経験者として英語を使った仕事が出来る就職を強くお勧めする。

理由としては留学したとは言えど使わないと忘れるから。せっかく金と時間をかけて覚えたスキルだ。仕事の関係で使わなくなり忘れるのは勿体なさすぎる

もしかしたら君の価値観が明確になって、やりたい事ではすぐには英語を使わないことかもしれない。でも英語を捨てるのは絶対にやめよう

例えばもし君が留学後に大工さんになったとしよう。全然OKだ。

大工さんというとザ・ドメスティック(国内)なイメージがあるかもしれないが、将来海外で大工さんをする事だって可能だろう。

大工のスキル・知識と英語を使って海外で戦う。そんな風に将来グローバルで働く事を考えてみよう。

TOEICは就職に有利な錯覚資産

日本の企業はTOEICハイスコアの人を英語が出来る人だと勘違いする傾向が強い。

以下のツイートにも書いたように英語は錯覚資産なのだ。

なので留学直後はTOEICを受けて800点くらい取っておけば英語力を数字で見せつける事ができるので就職には有利になる。

しかしTOEICが通じるのは日本だけなので力の入れ方は程々で良い。


日本の日系企業で働く

さあ、ではどこで働くか?だが

英語が出来るからといっていきなり海外の企業を受けるよりかは日本の日系企業に就職する事をお勧めする

なぜならば僕たちは日本人で、現在の海外市場においては日本人であることは先人達の努力のおかげでポジティブに受け入れられている。

日本製品は安心、日本人は仕事に対してしっかりしている。このような信用があるのはやはり日本での仕事レベルが海外と比較して高いからだろう

僕はタイで働いているが日本で仕事してきた経験があるからこそ、タイの仕事の甘さがよく見える。マジで酷い時あるから

もし僕が最初からタイで就職をしていたら僕の仕事レベルは東南アジアレベルで他の日本人からすると「いい加減だな。。」と低い評価をつけられる可能性が高かっただろう。

こうなると仕事が取れない。活躍がしにくいのだ。

日系企業と仕事をする事になる

僕たちは日本人なので外国人より日本人と仕事をするのは簡単だ。

なので君が海外で仕事をするときは、海外の日系企業と仕事する機会の方が多い。この時に日系企業で働いた経験というのは大きく生きるのだ

もし、上述した例のように君がタイのローカル企業のみで働いた経験しかなければ・・・

駐在員駐在員

あ、この日本人はタイ人と同じレベルだな。

と思われて仕事レベルに信用を持ってもらえないのである。

海外の日系企業で働く選択肢もありだが、日本人というだけで海外のローカル社員と待遇が大きく変わるので若いうちはお勧めしない。※東南アジアなどの場合の話。

経験不足の為に仕事レベルが低い。しかし海外のローカル社員より給料が高いので人間力がないと低賃金の現地人から受け入れてもらえない恐れがある

最初は大企業を目指す

若者はまずは大企業を目指した方がいいと思っている。なぜなら大企業に入るには新卒一括採用を除くと、人脈や実力が伴っている必要があるから入るのが段々と難しくなる。

僕なんかが今現在「大企業に入りたいです!」と言ってもガン無視される。悲しいが現実だ。

まず大企業を目指す理由だが大企業は教育システムがちゃんとしている

新人で仕事が出来ないのは当たり前にも関わらず、それを毎年大量に新卒採用しているのだから教育がしっかりしていないとやっていけない。

そして大企業は大企業のルールがあって、コンプライアンスや仕事の進め方など非常に細かい。これは中小企業やベンチャーだとかなり雑になるところで、しっかりとしたルールを学ぶのは大切な事だ。

またこのツイートにも書いたように、大企業から中小企業には転職しやすいが、逆は非常に難しい。中小やベンチャー企業はいつでも入社出来るのだから、後にとっておいても別にいいだろう

英語が基本スペック or レアスペック

例えば、外資、東京の商社、地方のメーカー。これらの会社によって必要とされる英語レベルが違うのも理解しておこう。

英語が少し出来るからといって、外資系で働くと英語なんて基本中の基本スペックである。天空闘技場で念能力が使えないと入れてもらえないくらい基本的な能力だ

しかし、これが地方のメーカーだとしたら英語が出来る人材がそれほど多くないので「君の英語力は素晴らしい!」と重宝してもらえる可能性が高い。

そう言えば、地方のメーカーに就職後すぐに海外出張に行きまくっていた留学の同期がいたな。

まあ、このようにつらつらと就職に関して書いたが、どの道を進むかも君の選択次第なのだ。しかし経験が少ないから就職する前はこういう実態が非常に分かりにくい

なので上述した内容が参考になれば幸いだ。

英語習得者の転職について

留学を終え就職してから数年も経つと転職という選択肢も出てくる。

一つの会社に勤めて定年までその会社で働く。これは昭和の考えだ。一昔前だと転職は逃げや会社に対しての裏切り等、ネガティブに捉えられてきたこともあったが現代では違う。

では、転職したいと思った時にどういう考えを持って活動をするべきなのか?

転職で収入を上げる

転職は自らの実力・キャリアパスを踏まえて、積極的に行うものでもある。タイでは年収を転職であげる傾向が強い。最近の日本でもこの風潮は最近一般的になりつつある。

一般的な昇給だと年収は毎年数%しか上がらないが、転職をすると20%〜30%以上でも年収が上がる可能性があるのだ

理想の働き方を考える

転職をする上で考えなければいけないのは上述もしているが自分がどうなりたいかだ。大切な事なので何度も言おう。

飯野飯野

価値観は常にアップデートしなければいけない。

自分が現在大切に思っている事をしっかりと知っておかなければいけない。就職時には自己分析を一生懸命したが、多くの人がそれ以降の自己分析をしていない。

ちなみに僕が定期的な自己分析をし始めたのが7年前の31歳の時。モロに借金返済中の時だ。

これを20代からしっかりとしていれば、事業の失敗は避けることが出来たかもしれない。もしくは勢いで起業などをせずにしっかりと考えてキャリア形成をしていく事が出来たかもしれない。。

これを無計画と呼ぶ

周囲にダラダラと流されてはいけない

話を働き方に戻そう。

転職は年収アップだけが目的ではない。自分が本当にやりたい仕事、なりたい自分、大切にしている事、生き方を、ある程度の仕事経験をもってから改めて考えること。

別に高い収入ではなく、もっと趣味に費やして生きていたいでも全く問題ない。

問題なのはなんとなく周りが就職する、なんとなく周りが転職・転職と言い始めている、なんか周りが起業をし始めているといった主体性が無く周りに完全に流されていく事だ

20代はスキル。30代はスキル+結果

英語が出来るという前提で話を進めるが、20代は英語が出来ると言う事でプラスの評価をもらえる場合が多い。もちろん働く場所にもよるのだが。

しかし、それが30代になって”英語しか”出来ないとビジネスマンとしては3流以下だ。英語が話せます。だから何?という感じなのだ。マジで。

30代になると何をやってきたか、何が出来るのかの方が圧倒的に重要だ。だから英語以外のスキルが必要となる。

ここで英語と英語以外のスキルがある事で物凄く評価される。これがあると企業側としては探していた海外人材だ!となりやすい

なぜなら現在はグローバル社会。企業側も積極的に海外展開をしている。そこで活躍できる人材というのをアピールすれば転職で高収入も夢ではない。

駐在員という選択肢

会社に勤めて3年くらい経つと若手であっても、また中堅にどころのタイミングでも「駐在」として働く可能性がチラチラと見えてくる。これが英語習得者ならより高い可能性で話が降ってくる。

僕も新卒で入った商社では2年経ったくらいで、僕の駐在の可能性を知らされた。インドだった。インドだけは嫌だったので副業を頑張って独立したのが当時の僕だ。※インド駐在されている方、すみません。

そしてタイで活動する現在。駐在員との接点は沢山あり、駐在員のメリットは理解している。この記事にも(タイの)駐在事情は書いた。嫉妬が過ぎるほどの高待遇なのだ

パパは叫ぶ!タイではそろそろ昭和の駐在システムを終わりにしないか?



戦略的に駐在員を目指す

駐在は高待遇でいいなと嫉妬まじりでお伝えした。しかし、転職や起業と違って駐在は選ばれなければいけない。君が駐在をしたくても出来ない可能性もあるのだ。

ではどうやって駐在に選ばれるのか

これは僕より駐在経験がある人に聞いた方がいい。ツイッターで活躍しているフィリピン駐在のジョリビーさんがいかにして戦略的に駐在員に選ばれたのかをnoteに書いてくれている。



流石だと思う内容だ。このように選ばれるべくして選ばれる人材になるのだ。

起業をする

最後に英語習得者の独立起業について話をしたい。僕は28歳の時に1回目の起業をした。そして失敗をして、35歳の時にタイで再度 起業をした。

猿岩石で一発当てたが消えて、毒舌で二発目を当てた有吉みたいな感じだ

僕の一回目の起業は海外で仕入れた商品をネットで売るという並行輸入・総代理店といったものだった。

一応 英語を使うのだが、並行輸入に関していえば僕は英語でパパッとメールしたり電話したり出来たけど、ライバルも翻訳ソフトを使って普通に参戦をしてきていた。

そして価格勝負で負けた。詳しくは僕のプロフィールに書いてある。

コモディティになってはいけない

ここも超重要である。コモディティとは一般的なもので、そこら辺にあるもの、誰でも出来るものと理解をしてくれたら良い。

例えば、英語だけではコモディティだ。最近では英語スピーカーは沢山いるから。また起業にあたっても全く同じことが言える。

英語習得者がメルカリやAmazonで物販をして起業をする。これは個人的にはお勧めしない

しかし本屋では副業や稼ぐ系の本で、簡単な起業法としてこういったビジネスで成功した人たちの本が結構人気がある。

なぜお勧めしないかというと、英語が話せない人も、海外を経験していない人も簡単に出来る業態だからだ。コモディティだからだ

英語を習得した君である必要はないし、ライバルが多すぎるマーケットに自ら飛び込んでいく必要はない。

当時、僕も英語が話せない多数のライバルに負けてしまった。強みを全く活かせていなかったのだ

しかし、自分自身での商売経験の為や、英語が出来ないライバルが絶対について来れない領域であれば上記のようなネット物販は選択肢としてあっても良い。

戦う場所を戦略的に選ぶ

このツイートに書いたように、戦う場所を戦略的に選ばなければいけない。その為に必要なのが自分のスキルの掛け算だ

英語以外のスキルが必要だと何度も言っているが、起業するにおいても英語と専門性の掛け算は君が勝ちやすい場所で戦う事が出来る手段なのだ。

海外起業という選択肢

英語習得者であれば海外での起業も十分に選択しとしてありだ。

全く英語が出来ない、留学で異文化を経験していない人たちに比べると心理的ハードルはそれほど高くないかもしれない。

海外起業をする為に必要なのは、まずその国で仕事や生活をしてみる事だ。実際に働いてみるとその国の人たちの国民性や商習慣が分かる。

また満たされていない需要にも気付く事が出来るだろう。

自分の人生に責任を持つ

ぶっちゃけ独立なんてものはいつでも出来る。明日会社を辞めて独立します!というノリでやろうと思えば出来るのだ。成功するかどうかは別の話だが

準備なく独立をするとサラリーマンの時とは大きく違い、安定収入がなくなる。会社のブランドや他の人たちのサポートも使えなくなる。自分一人で最初は何でもやらなければいけない。誰も守ってくれない。

ほとんどの起業が失敗に終わる。僕も失敗したし、僕の知人も独立をして数年後に上手くいかずサラリーマンに戻っている人が何人もいる。

ずっと上述しているが人生はどう生きるかが大切であり、サラリーマンは働き方・お金の稼ぎ方の一つの選択肢だ。良い悪いではない。

だから自分がどうなりたいかを常に考えて、自分が選択した生き方に関しては責任をもたなければいけない。

周りに流されて適当に決めてしまい、後で愚痴るほどダサい生き方はない

まとめ

英語を使ったキャリア形成の話をしてきたが、行き着くところとしては生き方の話だ。英語は僕たちの人生の中で沢山あるツールの一つでしかない。

ぶっちゃけこのツールがなくても人生 何も問題なく生きていける。しかし、このツールを使う事で、仕事や人生がより充実したものになるのは僕の体験でも間違いなく感じている事だ。

このグローバル社会において仕事で活躍する為には外国人との連携がとても大切になってくる。外国人と仕事をするのは文化の違いから簡単なことではない。マジで。

文化の違いというのは、新しい発見をくれるのと同時にストレスも感じるものである。異文化を受け入れられず現地スタッフとぶつかってしまい、結果を出せず渋々帰国をさせられる駐在員も多い。

だから留学は異文化を最初に体験できる貴重な時間なのだ留学の本質はそこにある

英語の勉強だけをしているほど君は暇ではない

自分のやりたい仕事を見つけて、専門性を磨き、英語も使ってこの異文化社会であるグローバル社会を楽しく生きていく。

その為には自らの価値観を常にアップデートして現在・将来と大切なものを正しく見据えて行動する計画性が必要なのだ。

この記事を読んでくれた君には、僕のように行き当たりばったりの人生を歩むのではなく、計画的で充実した人生を歩んでほしい。